#ネタバレ 映画「高台家の人々」
「高台家の人々」 2016年作品
あるがままなり
2020/4/18 8:59 byさくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
「高台家の人々」。どんな話かも忘れて、一見、純文学風のタイトルにひかれて観ました。
そうしたら、これは他人の心を読める人々の哀しみと、それを知った恋人の動揺を描いた作品でした。
しかし、その超能力をことさら強調することなく、安心できました。
NHK朝ドラ「マッサン」かと思うシーンもありましたが、良い作品です。
★★★★
追記 ( 映画「街の灯」 )
2020/4/18 9:24 by さくらんぼ
( 以下、映画「街の灯」のネタバレにも触れています。 )
コメディタッチですが、ラストの方では意外にも少し感動しました。
その感動の意味を考えたら、これは映画「街の灯」にも通じるものだったような気がしたのです。
映画「街の灯」では、内面の美しい浮浪者が、盲目の花売り娘を助ける話ですが、花売り娘は目が見えるようになると、男が浮浪者であったことにガッカリするのです。内面の美しさが危機におちいります。
映画「高台家の人々」のヒロインは、恋人から内面を読まれ続けることに、困惑、恐怖、自信喪失を感じ、離れていこうとしますが、「だいじょうぶ自信をもって!」という恋人の祖母からの後押しで戻ってきます。
かつて祖母が結婚相手に選んだ祖父も、ヒロインと同じ(読まれる)境遇でありましたが、(夫婦げんかもあったでしょうに)祖母は終生祖父を愛し、祖父も幸せな一生を終えたからです。
追記Ⅱ ( あるがままなり )
2020/4/18 9:31 by さくらんぼ
>映画「街の灯」では内面の美しい浮浪者が盲目の花売り娘を助ける話ですが、花売り娘は目が見えるようになると、男が浮浪者であったことにガッカリするのです。内面の美しさが危機におちいります。(追記より)
チャップリンは自信があったようですが、恋するものは(少なくとも私の場合は)自分に自信がないものです。
そんな人々にエールを送ってくれたのがこの作品でした。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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