#ネタバレ 映画「幻の光」
「幻の光」
答えは自分の中にある
2017-05-30 16:11さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
映画館で観ました。
詳細は忘れてしまいましたが、ほの暗い映画でした。
物語は、ヒロイン・ゆみ子の家族がとつぜん失踪し、自殺をするのです。
しかも、ヒロインにも観客にも理由が分からない。
だからヒロインは落ち込み悩むのです。
意味不明の代表のような映画でしたが、その中にあってヒロインの心の動きだけは克明に描いているのです。
そこで思いました。
①ヒロインの心の動きが、失踪したり自殺したりした家族の心情も示唆しているのではないのか。
つまり映画の中に対照的なAとBが存在しているが、Aについての説明はあってもBについてはない場合は、「B≒A」の構図になっているのではないのか。
②さらにヒロインの暗さ、そのものも毒となり、人知れず家族を病ませる一因になっているのではないのか。
これも案外大きそう。
「B≒A」は映画の文法と言うか、そんなことを気づかせてくれた最初の作品でした(他の作品の解釈にも応用が利きました)。
もちろん今観直せば、それが的外れだと気づき、違った解釈をするかもしれませんが。
★★★★☆
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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