#ネタバレ 映画 「マラヴィータ」
「マラヴィータ」
人生を変える出会い
2017-04-03 15:24byさくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
好きでマフィアになる人はあまりいないでしょう。なにかの刷り込みかもしれませんが、行き場のない不幸な境遇だった人が親分に拾われて…という話が多いような気がします。
初老の元マフィア・フレッド(ロバート・デ・ニーロさん)が、引っ越し先の大掃除のとき、偶然見つけたタイプライターを触った瞬間、眠っていたライターの資質が目覚めるのです。そうです。彼はマフィアじゃなくて、ライターになるべきだった。
映画を観に行って、最後にスピーチする彼の嬉しそうな顔。長めのスピーチにもかかわらず観客は大喝采。彼は仕事の選択を誤っていました。講演会を開くにもピッタリな性格。
なんにもやることが思い浮かばないので、リタイアすることが不安だと言っている人は、まだ自分を知らないだけかもしれません。
さっそく彼は、離れにこもって自分史を書きだしました。マフィアの秘密が書き込まれそうで、関係者はヒヤヒヤしていますが。
そして家族。
奥さんは、夫がマフィアだと知って結婚したはずですから良いですが、子どもたちは堅気の家に生まれたかったのではないでしょうか。
マフィアの家に生まれ、マフィアの行動原理を教え込まれた子どもはどうなるのでしょう。案の定、映画「セーラー服と機関銃」みたいになりました。ほんとうは違うことが好きだったのかもしれないのに。
この映画は掘り出し物でした。
ブラックユーモアでくすくす笑えます。
特に、ふとAKBのあっちゃんみたいな雰囲気を見せる長女の凶暴が美しい。
★★★★☆
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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