#ネタバレ 映画「キリング・フィールド」
「キリング・フィールド」
1984年作品
プロとはAさんのような人
2017/5/30 16:32 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
二人のカメラマンが雑談しながら、カフェの路上席でコーヒーを飲んでいます。
Aさんは二日酔いみたい。ぐだ~として、今にもイスから崩れ落ちそう。
Bさんはシャキッとして元気そう。心配そうにAさんを見ています。
とその時、数十メーター離れた場所で爆弾テロが。
直後にカメラを持って飛びだしたのはAさんでした。さっきまでの体たらくとは別人のようにシャッターを切りまくっています。
Bさんはと言うと、まだイスに座ったままフリーズしていました。
私はあの時初めて、「プロとはAさんのような人を言うのだな」と学んだような気がします。
そう言えば私の在職中も、大事な仕事の朝なのに二日酔いで現れた上司がいました。でも不思議と周囲には安心感が漂っていました。
映画は、るいるいとした屍(キリング・フィールド)を踏み越えて帰還し、再開する男の物語です。
★★★★★
追記 ( 天国と地獄 )
2019/5/19 8:28 by さくらんぼ
加藤登紀子さんの「日本哀歌集」は、私の愛聴盤の一枚です。
CDだけでなく、後に中古LPも手に入れました。
しかし、レコードプレーヤーがセットしていないので、お楽しみは、まだ、これからです。
一番好きなのは、やはり「琵琶湖周航の歌」。
オーディオの試聴をする時も、よくこの歌を聴きます。朝霧の琵琶湖は桃源郷かもしれない。
そして、聴いていて一番苦しいのが「討匪行」(とうひこう)です。
異国での行軍を歌った歌だと思いますが、聴いていると逃げだしたくなります。加藤登紀子さんは、いつもどおり、さらりと(!?)歌っているだけなのですが、泥が足元にまとわりついて、戦争を知らない子どもでも、戦争の悪夢へ引きづり込まれるような気持ちに。
「 どこまで続く泥濘(ぬかるみ)ぞ
三日二夜を食もなく
雨降りしぶく鉄兜(かぶと)
雨降りしぶく鉄兜(かぶと) 」
( 「討匪行」 作詞:八木沼 丈夫 作曲:藤原 義江 より抜粋 )
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)