#ネタバレ 映画「フジコ・ヘミングの時間」
「フジコ・ヘミングの時間」
2018年作品
「朝ドラ」で観てみたい
2018/7/18 8:45 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
フジコ・ヘミングさんの名前は、以前から知っていました。独特のステージ衣装や、「ラ・カンパネラ」の一部も、TVで観たことがあります。
しかし、それ以上のことは何も知らずに、この映画「フジコ・ヘミングの時間」に臨みました。
わりとマニアックな映画ですから、失礼ながら「劇場は空いているのでは…」と思っていましたが、とんでもありませんでした。そこらへんの映画よりも、はるかに盛況だったのです。彼女の人気がうかがえます。
そして映画の出来も、クラシック音楽の品位に負けないほど上質なものでした。編集のセンスと言うのでしょうか、それが、とても良いのです。
音も特筆出来ます。ホームシアターのように、音量・音質共に、よく吟味された美しいチューニングでした。
そして…
なぜでしょう。失礼ながら、予想外に涙が出てきたのです。
私は何に感動したのか。それさえも、よく分からない涙が。
★★★★☆
追記 ( マルチタレント )
2018/7/18 8:55 by さくらんぼ
そして映画の出来も、クラシック音楽の品位に負けないほど上質なものでした。編集のセンスと言うのでしょうか、それが、とても良いのです。
チラシによると、「 企画・構成・撮影・編集・監督 小松荘一郎 」となっていました。
やはり、一人の才能でまとめ上げると、尖がった作品になりやすい、のかもしれませんね。
他のドラマでも、脚本と監督を一人で務めた作品には、概して面白いものが多いと思っています。
追記Ⅱ ( ぜんぶ一人で )
2018/7/18 9:20 by さくらんぼ
映画によると、フジコ・ヘミングさんは、大家になった今でも、マネージャーを雇っていないようなのです。
その理由までは語られていませんでしたが、彼女の半生を描いたこの作品を観ると、何となく想像できるような気も。
追記Ⅲ ( 映画もまた「空」 )
2018/7/18 9:52 by さくらんぼ
以前、前衛音楽の話をしました。
ラジオか何かで聞いた話ですが、「前衛音楽を聴くとき、私たちの心は、耳から入ってくるメロディーとは違うメロディーを聴いている」のだそうです。
文章だけでは意味不明ですが、FMで休日の朝などにやっいる前衛音楽を聴いていると、なんとなく、「そうかな~」と思う瞬間もあります。「耳から聴こえる音をモチーフにして、瞬時に自分の心が創作したオリジナルな音楽・イメージを聴いている」気がするときも。
もしかしたら、この映画「フジコ・ヘミングの時間」も同じだったのかもしれません。
紹介される彼女の半生と、彼女が奏でる美しい音楽の中に、観客は自分の半生を観ていたのかもしれないのです。
もちろん、まったく違うストーリー。
同じ映像を観ていても、観客の数ほどそれは違う。
彼女はそれを代弁しているのです。
映画もまた「空」だったのかもしれません。
追記Ⅳ ( 美人 )
2018/7/18 10:18 by さくらんぼ
フジコ・ヘミングさんの、若い頃の写真が出てきて、どこか本田翼さんに似ていました。
朝ドラの時は、ヒロインは本田翼さん推しです。
追記Ⅴ ( 家 )
2018/7/18 10:28 by さくらんぼ
映画によると、フジコ・ヘミングさんは、「偉人が住んでいた家を見る」のが好きなのだそうです。
そして、自らも各地に家を所有しているようす。
その理由は、語られていませんでしたが、なんとなく行間から滲み出ていたように思います。
追記Ⅵ ( ため息 )
2018/7/18 10:33 by さくらんぼ
そして今回、惚れてしまった名曲は、リストの「ため息」でした。
ラベル、シューマン、スクリャービンなどのCDはありますが、リストはノーマークでした。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)