#ネタバレ 映画「女優(1947)」

「女優(1947)」
1947年作品
ままならない人生を描いたこの作品の根底に流れているのも、やはり終戦や、その後の「外圧」だったのかも
2017/9/24 10:07 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

ヒロイン・松井須磨子さんの名前だけは知っていました。

そんな中、以前から録画してあった映画「女優」を観たのです。

そうしたら、劇中のヒロインを演じた(若いころの)山田五十鈴さんが、知人の女性にそっくり。

さらに、「顔が似ると、声も似てくる」と、かねがね思っていましたが、彼女の場合も例外ではなかったようです。

だから、知人が演じているような気分になって映画を観ていました。

妙な気分。

ちなみに知人も芸術的な仕事をしています。

★★★☆

追記 ( 終戦と外圧 ) 
2017/9/24 10:20 by さくらんぼ

「 松井須磨子は二度の結婚に失敗し、演劇研究生に飛びこんだのです。彼女は夢を求めて自立する女性の、筆頭のような存在でした。

そして、同じ生徒の平井陽三から突如結婚を申し込まれ、先生である島村抱月に相談します。それがきっかけで抱月は須磨子を愛している事を自覚するようになるのです。

それを知った抱月の妻・伊都子は抱月の元へ怒鳴り込みます。でも、それが逆効果になりました。二人の恋愛は世間からも糾弾されて協会を辞めますが、駆け落ち同然に芸術座を創立するのです。研究生である早稲田大学生たちも応援しました

しかし、幸せはつかの間、抱月は病死するのです。やがて須磨子も後を追いました。」

自分の思い通りに生きようと決心しても、どこかで曲がってしまう。

そんな、ままならない人生を描いたこの作品の根底に流れているのも、やはり終戦や、その後の「外圧」だったのかもしれません。終戦直後の日本人が感じていた。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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