#ネタバレ 映画「テルマエ・ロマエ」
「テルマエ・ロマエ」
2012年作品
自分の知っているものだけが見える
2012/9/8 10:01 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
恋というものは、何歳になっても、何度でも、するものです。好みの異性のタイプも、節操なく、それこそ美人なら誰でもOKというところも、なくはありませんが、統計をとると、どうも特定の好みのタイプも存在するようです。
それは、初恋の彼女でした。初恋の彼女の面影を何歳になっても追い求めていたのです。他人の中に、それを無意識に探し、そして、ときどき発見して、恋してしまうのです。
そもそも、その初恋の彼女にはなぜ惚れたのか、ということまでは現状では解析不能ですが、とにかく、私の内面深くに眠っていた美的感覚に合致した女性だったのでしょう。
女性に限らず、何かを発見する、探し出すということは、それと同じで、自分の中に眠っていたサムシングを、外部刺激によって気づく、ということに他ならないのかもしれません。飛行機を知らない未開の民族には飛行機が見えないこともある、という話しもどこかで聞いたことがありましたし。
考古学者が古代ローマで発掘や研究をしても、知識に裏付けられた内面の鑑定眼がなければ出来ないわけで、(無意識に)初恋の人の面影を探している私と、ある意味、似ていなくもないのです(と言うと、叱られそうですね)。
映画「テルマエ・ロマエ」でも、古代ローマのお風呂技師シリウスが、現代日本にタイムスリップしますが、そもそも、彼がお風呂技師であり、その分野で、苦しむほど新しいアイディアを渇望していたからこそ、そして、本人は気づいていませんが、己の心の中に、漠然とでも理想とするお風呂像を持っていたからこそ、目の前に現れた日本のお風呂の凄さをすぐに理解して、本国でコピーしたわけです。
現代日本の漫画化志望の真実も同様ですね。真実の書いていた漫画の、主人公そっくりのシリウスが突然目の前に現れたからこそ、シリウスを早くに理解することが出来ました。皇帝とシリウスもそうでした。天と地ほど位の違う二人でしたが、話し合えば、語りきれない部分まで理解しあえたのでした。だからシリウスは死罪にならなかった。
この、考古学の調査からヒントを得たらしい映画には過去にも映画「アマルフィ 女神の報酬」というのがありましたね。あちらは「消えるものも痕跡(遺跡)を残す」という主題であり、イタリアを舞台に選んだということは、遺跡と無関係ではありませんでした。
ところで、シリウスが最後に現れた場所、あれは、もしかしたら、皇居のお堀!?でしょうか。古代ローマ・エンペラーの国から現代日本・エンペラーの国へタイムスリップしたのですから、もし、そうだったとしても、おかしくありません。
それから、少女だった上戸彩さんも、濡れてるせいもあってか、いつのまにか妙に色っぽい女になりましたね。これは上戸彩・再発見の映画でもありました。
★★★★
追記 ( フルーツ牛乳が飲みたい )
2012/12/16 11:19 by さくらんぼ
なつかしい「フルーツ牛乳」が映画に出てきました。私も子供の頃には飲んだことがありますが、大人になると忘れてた物のひとつです。あの幼い日に飲んだ、記憶の中のフルーツ牛乳はとても美味しかった。でも、本当にフルーツが入っていたのか、はたまた、昔の事ですから、香料、着色料、甘味料、など中心で作られていたのか、今となってはわかりません。
ところで、私は市販の100%野菜のジュース(一時期ジューサーで毎朝つくった自家製を飲んでいましたが、面倒なので挫折。栄養面では自家製が勝る事を承知で、今は市販品を選択)を毎朝飲んでいます。
野菜ジュースの味には大別して二種類あり、なぜかしょっぱく感じる(塩分は無添加なのに)トマト系と、甘い、にんじん、りんご系があります。最初はトマト系を飲んでいましたが、トマトは夏野菜ということで体を冷やすらしいので、冬場は不向きと感じ、今は、にんじん、りんご系を飲んでいます。また、甘い方が力も出そうな気がしますので。
一方、牛乳はというと、私は、飲むとお腹がゴロゴロいうという先入観があり、味は好きでも敬遠ぎみでした。しかし、カルシウムの補給という観点から、飲んだほうが良いという気持ちはずっとあったのです。
そんな折、映画「テルマエロマエ」が上映されました。
ある朝の事、ふと、思い立って、冷蔵庫の野菜ジュースと牛乳を混ぜて飲んでみました。そうしたら、これが、ことのほか美味しかったのです。記憶の中の銭湯のフルーツ牛乳ほど甘くはありませんが、それがまた本物志向っぽくってグッドです。
( 作り方 )
*「なんちゃってフルーツ牛乳」
①「牛乳」と、「にんじん、リンゴ系の甘い野菜ジュース」を用意する。
②大きな湯のみに、まず1/3ほど牛乳をしれる。つぎに2/3ほど野菜ジュースをいれる。かき混ぜない。
( かならず先に牛乳を入れること。逆にすると冬場に電子レンジで温めた時に、なぜか牛乳の成分か固まりやすい。)
③電子レンジで1分間(冬場のみ)温めると、寒い朝でもOK。牛乳に弱い人は、一口づつ、噛むようにして、ゆっくり飲むこと。
*「なんちゃって野菜甘酒」
牛乳を入れず、甘い野菜ジュースだけにして、そこへチューブ入りの生姜を一捻り入れ、電子レンジで加熱すると、甘酒の様な風味になり、寒い朝にはピッタリ。牛乳がどうしても苦手な人にはオススメです。
ちなみに、私は料理が苦手で、しかも無知ですので、これらは定石から外れた調理方法かもしれません。どうか自己責任の方のみお試しくださいね。
(追記 2023.11.2)私の場合、甘いジュースだけだと血糖値の心配が出て来たので、今は、「牛乳8:甘い野菜ジュース2」の、温かくほんのり甘いだけの「なんちゃってフルーツ牛乳」と、チーズひとかけらを、朝食代わりにしています。今後も変わっていく可能性があります。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)