見出し画像

#ネタバレ 映画「15時17分、パリ行き」

「15時17分、パリ行き」
2018年作品
友だちって、いいなぁ
2018/3/5 17:40 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

堅いドキュメンタリー・タッチではなく、完全にドラマの雰囲気になっていて、けっこう楽しめます。

子ども時代の3人のヒーローは、もちろんプロの子役でしょう。でも、その流れで大人になった彼らを観ていても、まったく違和感がありません。

それどころか、無名の俳優さんを見るときのような、「だれ? このひと」的な感じもしません。大人の3人は、実は素人である実際の本人が演じているのに。

本人が演じることで内面のお芝居が本物になっているのか、それともクリントさんの実力が凄いのか。両方かもしれませんね。

無理やり連想すると、雰囲気は映画「ビッグ・ウェンズデー」にやや近いでしょうか。あのサーフィンの代わりに、テロ事件のクライマックスがあるのです。

★★★★

追記 ( 友だちって、いいなぁ ) 
2018/3/5 17:48 by さくらんぼ

それにしても、クリントさんの挿入曲、その選局はいつも見事なほどクールですね。これ以上ない「しみじみメロディー」で、映画の感動を支えています。

そして、時間を前後させる演出も、スッキリまとまっていて、推敲の妙を味わせてくれました。

追記Ⅱ ( 「一日一善」とか ) 
2018/3/5 18:02 by さくらんぼ

たとえば「空き巣」は、留守中の家を虎視眈々と探しています。

「一日一善」を目指している人は、毎日善行のチャンスを狙っています。

映画の中に「自撮り棒」が象徴的に出てきますし、ラストの、フランス大統領から勲章をもらうシーンでは、「彼らが帰国する前に勲章を渡したかった」という大統領のスピーチもありました。

つまり、この映画の主題は「人生のチャンス」なのでしょう。

仕事にしても、恋愛にしても、人助けにしても、その「一瞬のチャンス」を生かせるか否かが、人生の分かれ目になる事はけっこうあるのです。まるで嘘のような話ですが、この映画のヒーローは、軍人になって人助けをする事が人生の夢でした。

日頃からその瞬間を逃さない覚悟で生きていると、彼らのような人生も待っているのかもしれません。

追記Ⅲ ( ずっと人助けがしたかった ) 
2018/3/5 22:02 by さくらんぼ

>無理やり連想すると、雰囲気は映画「ビッグ・ウェンズデー」にやや近いでしょうか。あのサーフィンの代わりに、テロ事件のクライマックスがあるのです。(本文より)

ちなみに、映画「ビッグ・ウェンズデー」では仮病を使って兵役逃れをするシーンが印象的でしたが、この映画「15時17分、パリ行き」では、主人公は兵士に憧れていました。

彼は、目が少し悪く、そのため軍隊では(人助けをする)希望の部署に行けなかったのですが、その望みを休暇中に果たすことが出来たのです。テロリストとの戦いで。そして彼らは、フランスとアメリカ、両国で勲章などもらいました。

追記Ⅳ ( 「僕の孤独が魚だったら…」 ) 
2018/3/6 9:19 by さくらんぼ

>仕事にしても、恋愛にしても、人助けにしても、その「一瞬のチャンス」を生かせるか否かが、人生の分かれ目になる事はけっこうあるのです。まるで嘘のような話ですが、この映画のヒーローは、軍人になって人助けをする事が人生の夢でした。(追記Ⅱより)

映画「フィッシュストーリー」に出てきた空手青年も思いだします。ある意味この作品は、リアル「フィッシュストーリー」。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
https://note.com/aozora7kumo7kaze/n/nd8c6f6a7e411

いいなと思ったら応援しよう!