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#ネタバレ 映画「東京ゴッドファーザーズ」

「東京ゴッドファーザーズ」
2003年作品
小さき者
2003/12/9 15:57 by 未登録ユーザ さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

巨大な東京都庁と、公園に青いテントを張ったホームレスが写る。そして、そのホームレスの家には捨て子の赤ちゃんがいた。

このときホームレスの人たちに生き生きとした感情と、積極的に生きていく力を与えたのは、与える事ができたのは、都庁に代表される行政のスーパーパワーではなく、無力な赤ちゃんであった。

そして事態はゆっくりと回転をはじめる。回転を始めれば事態は変化するのである。現実の世界ではいつも好結果が出るとは限らないのは、皆さんご承知の通りである。しかし、この映画では良き事が次々と起こり始める。

映画のラスト近くでは、宝くじの当選券が写るし神風も吹く。私はこの事で、この映画がファンタジーである事を語っていたのではないかと思う。

「赤ちゃん」、それはクリスマスに生まれたイエス様でなくても、人々を救う力がある。無力であるがゆえに、周りの人たちの力を引き出す力があるのだ。

またフランスの下町の、何でもない家や路地を描き、芸術にまで昇華させた日本人の画家がいた。この映画でも東京を丹念に描き、味わいある舞台を作り出した事に拍手を贈りたい。できればクリスマス・イルミネーションや第九シンフォニーの似合う年末に、映画館で観て欲しい佳作である。

追記 ( 秘密の花園 ) 
2015/8/9 9:01 by さくらんぼ

一輪の花が、

人を癒し、

蜂を生かす。

マンションの玄関脇に、坪庭があり、芝生が植わっていました。

気がつくと、そこに、シロツメクサみたいに小さく、タンポポみたいに黄色い花が、一輪咲いていたのです。

きれいだな、と思って目をやると…

その花の中に、さらに小さなミツバチ君が、1匹とまっていました。

そんなに小さな花にも…

そうですよね。

花って、ありそうで、ないですよね。

先日も、ミツバチ君は、人間なら踏みつぶしてしまうような、ちいさな原っぱの草を、点々と飛び回っていました。

「そこに蜜はないよ」って、教えたくなるほどに。

だから、きっと、あの坪庭の花は、ミツバチ君にとっては、とてもラッキーな秘密の花園なのでしょう。

がんばれミツバチくん。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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