
#ネタバレ 映画「フラッグ・デイ 父を想う日」
「フラッグ・デイ 父を想う日」
2021年製作 112分 アメリカ
2022.12.28
( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
「娘にとって父は最初の恋人」らしいですが、その辺りの心情を、112分かけてじっくり魅せてくれる秀作です。
ショーン・ペンさんが名優だということは知っていましたが、娘役のヒロインもなかなか良かったと思ってチラシを見たら、ディラン・ペンさんと名前が載っているではありませんか。どうも実の娘さんのようです。
そして、監督もショーン・ペンさん。これでは濃厚な親子の物語になってもしかたありません。
そして、忘れてはならないのが、そこにクールを差し込むショパンです。娘にはやさしくとも、どこか性格に破綻したところがあるダメオヤジですが、彼は「ショパンのノクターン命」なのです。
何回かノクターンが流れますが、その音で、一瞬にして父の心が分かったような気がしてしまうのです。さすがショパン。
もしショパンが無ければ違った印象の作品になっていたかもしれません。
これは「父と娘とショパン」が主役のお話です。
追記 2022.12.28 ( アメリカへの愛国心 )
この作品、映画「フラッグ・デイ 父を想う日」は何を描いていたのかと考えていましたが、やはり、「アメリカへの愛国心」だったのかもしれません。
一家離散状態の家族ですが、それはアメリカ分断の記号でしょうか。
問題も多きアメリカですが、それでも父(アメリカ)を愛して追いかける娘、それは愛国心の記号なのでしょう。
追記Ⅱ 2022.12.28 ( お借りした画像は )
キーワード「想い」でご縁がありました。主人公たちが暮らしていた田舎町を思い出すような、心地よい絵ですね。少し上下しました。ありがとうございました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)