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#ネタバレ 映画 「判決、ふたつの希望」
「判決、ふたつの希望」
2017年作品
ピュア
2018/9/1 9:15 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
もしオールナイトの上映会で寝ている人がいるとしたら、それは映画の音をBGMにした、至福の時間をすごしているのかもしれません。場合によっては映画を観るよりも甘美な。
私はランチ後に映画館へ行くと、たいてい最初の30分ぐらいは“うつらうつら”してしまいます。いくら抵抗しても無駄だと分かった時、逆に、それが至福の時間であった事に気づいたから、そう思うのです。
映画がつまらない訳ではありません。やはり「人間の三大欲望」には抗えなかっただけです。いつも睡眠不足の私には。
そんなわけで、この映画「判決、ふたつの希望」も、肝心な「事件現場」見逃してしまいました。もちろん説明はありましたが、「現場を目撃していない」ので、その後の裁判劇だけ見ても、厳密には意味不明なのです。
同時に、現場を目撃していない人たちが容疑者を特定し、裁くのは、実は「物事の本質が見えにくい」という意味において、とても大変なことであると、改めて思いました。
それはともかく、味のある役者が熱演するこの法廷劇には、やはり熱量があります。「第74回 ベネチア国際映画祭 最優秀男優賞受賞」、「第90回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート」始め、10ぐらいの賞に輝いていますし。
そして、ラストでぼんやり感じたのは「ピュアな心」です。この感覚はどこかで… と思ったら、人気TVドラマ「HERO」の主人公である、キムタク検事の「心」でした。
ガッチリとした映画の文体を評価し、採点します。
皆さまは、ぜひ現場を目撃し、裁判に参加してください。
★★★★☆
追記 ( 放火犯は火事場にもどる )
2018/9/2 8:39 by さくらんぼ
戦争映画が戦争を描いているとは限らないように、裁判映画も裁判を描いているとは限りません。
私が事件現場を見逃したことを悔いているのは、事件自体の事もありますが、その周辺で起きていた雑談的エピソードの中にも、主題のヒントがあったかもしれないからです。
追記Ⅱ ( 人生の知恵 )
2018/9/2 9:06 by さくらんぼ
裁判の結果、被告は「無罪」となりました。
この「無罪」を(映画の中では)どうとらえるのが適切なのか。被告の勝利なのか、それともドローなのか。
そう言えば法廷の外で、「原告が被告を侮辱し、わざと自分を殴らせ、その上、被告に侮辱したことを謝罪するシーン」が。
ふと、映画「完全なるチェックメイト」を思いだしました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)