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#ネタバレ 映画 「シンデレラマン」

「シンデレラマン」
2005年作品
ハイリスク・ハイリターンの美学
2005/9/26 16:24 by 未登録ユーザ さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

映画がクライマックスに入る頃、主人公・ジミーの次の対戦相手が、すでにリングで2人の選手を殺している事から、今度もジミーが殺されかねないと、皆で心配するシーンが出てきます。

トップは、ジミーが死んでも自分に責任が及ばぬように、弁護士同席の上で、ジミーに警告します。

トレーナーはジミーが動揺しすぎて、マイナス効果が出ないように、程ほどのところで、それを静止しようとします。

ジミーはトレーナーの制止を振り切って、警告のフィルムを最後まで注視します(これが、後で役立ちました)。

ジミーの妻は、万一を考え子供にラジオを聞かせないようにし、自分は教会へ祈りに行きました。

しかし妻は、その後会場へジミーを励ましに行きます。

それが、どれ程ジミーの力になったかはスポーツマンなら想像がつくでしょう。

彼らのした行動は、一種のリスクマネジメントだったのではないでしょうか。

ボクシングの試合。それは時に生死をかけた、究極のハイリスク・ハイリターンの世界でした。

映画の舞台は株が大暴落した大恐慌時代。

ジミー自身も投資で失敗したと話すシーンが出てきます。

でも、「どこにいても死ぬときは死ぬんだ」と、再びハイリスク・ハイリターンの世界へ挑戦した主人公を、美しい感じた私の中にも、どうやら少しは勝負師の血が流れているのかも知れません。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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