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#ネタバレ 映画「一粒の麦」
「一粒の麦」
一粒の麦 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画
1958年作品
NHK朝ドラ「ひよっこ」みたいな
2017/9/6 22:15 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
集団就職でがんばる若人と、付き添い先生の物語で、NHK朝ドラ「ひよっこ」みたいな映画です。
ただし「ひよっこ」とは雰囲気が違い、映画「一粒の麦」はもっと仄暗くシリアス。
「ひよっこ」に感動した人は、一度観ておく価値があるかも。リアルなあの時代を。
★★★★
追記 ( 「無名の教師も悪くはない )
2017/9/7 11:46 by さくらんぼ
「ひよっこ」が集団就職した生徒たちのドラマなら、「一粒の麦」は引率した先生と生徒のドラマでしょう。いや6対4で先生に焦点が当たっているかもしれない。DVDのパッケージも二人の先生(結婚する)が載っているだけで、生徒は一人もいませんから。
これはたぶん、昔は大人社会だったからでしょう。昨今の風潮とは少し違う気がします。
だから引率の仕事も先生にはあまり評価されていなかったみたいです。主人公の男性教師も「来年はやりたくない」と、連続してやらせたい校長にかけあっていました。
これと対照的なのが、中盤に出てくる議員さんですね。風貌から診ると田中角栄さんがモデルのようです。この議員さんの推薦で、職を失った二人の生徒が良い会社に入ることができました。男性教師は議員さんのような仕事がしたかったのです。そのため出世を焦っていたのです。
しかし映画のクライマックス。
失業し、やっとの事で新しい就職先を見つけた生徒が、同日に届いた母の訃報にも葬式に帰らなかったことを知り(やっと見つけた就職先を失いたくなかったので)、その考えを改めるのです。
有名な議員さんの仕事は立派だけれど、毎年たくさんの生徒たちの、その「本気の人生」の手助けをする無名の教師も悪くはない、と。
「ひよっこ」にも出てきましたね。「送りだすからには、しっかりした会社でないといけない」と、残業までして、同僚の女性と二人、東京の会社に電話をかけまくり、「遅くに就職希望を出したヒロイン」の就職先を探してくれた先生が。
追記Ⅱ ( 「仰げば尊し」 )
2017/9/7 11:54 by さくらんぼ
「仰げば尊し」が歌われるシーンがあります。私が学生の頃も定番でした。今でもあの歌を聴くと胸がきゅんとなります。
昨今はどうなのでしょう。歌われているのでしょうか。このような先生たちの前で、生徒が歌うには、相応しい歌だと思いました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)