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レコードを貸したら起きたこと

レコード針が付いている部分(消しゴムぐらいの大きさ)をカートリッジと言います。カートリッジにはクリスタル型(今は無いかも)、セラミック型、MM型、VM型、MC型などがあります。

子どもの頃からオーディオに興味がありましたが(でも貧しくて買ってもらえなかった)、大人になった私は、自分の給料で、あこがれていた評判の良いMM型を、一生モノにしたいと評判の良いパーツで組み上げたオリジナル・レコードプレーヤーで使っていました(今思えば中級機でしたが)。

しかし、ある日友人に頼まれ、買ったばかりの新品同様のLPを貸すと、一週間後に戻ってきたときには、パチパチとノイズだらけの(中古でも商品価値に疑問が付くような)音に劣化していたのです。

LPを長年自分が使っていても、あのように劣化させた経験はありません。それが一週間で起きたのです。

擦り切れた音溝は復活できません。私は言葉を失いました。

想像では、(友人がどんな製品を使っていたのかは尋ねませんでしたが)おそらく性能の良くないレコードプレーヤーで、繰り返し演奏したのではないでしょうか。だから、音溝が破壊された。オーディオの知識がない友人にとっては、すぐにノイズが生まれるのが普通の情景であり、悪気はありません。

かと言って、貸し出す前にオーディオの様子を根掘り葉掘り尋ね、「あなたのオーディオは、性能に疑問があるから、LPを貸せない」とも言えず、困惑した事がありました。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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