#ネタバレ 映画「世界で一番ゴッホを描いた男」
「世界で一番ゴッホを描いた男」
2016年作品
どうしてこんなに感動するんだろう
2018/11/7 22:07 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
映画「ライ麦畑で出会ったら」は、J・D・サリンジャーの小説「ライ麦畑でつかまえて」に感動した高校生が、舞台化の承諾を求めて、はるばる会いに行く話です。
映画「世界で一番ゴッホを描いた男」は、画家ゴッホに魅せられ、複製画を描いて生計を立てている中国の画家が、生まれて初めて、海外旅行で、本物を観に行く話です(本当は逢いたかった。それほど惚れていた)。
このように、二つの映画は、似ているのです。
そして、私が映画「ライ麦畑で出会ったら」に感じていた、もやもやしている部分を、映画「世界で一番ゴッホを描いた男」は燃焼させてくれました。
こちらはドキュメンタリーのせいか、大人のドラマのせいか、刺さってくるものがあり、どなたかの言っている通り、やはり、すごい作品です。
二つは対にしても良いと思います。ぜひ両方観ていただきたい。
★★★★☆
追記 ( ギャップ萌え )
2018/11/8 8:45 by さくらんぼ
>どうしてこんなに感動するんだろう
チラシの写真にも出てきますが、主人公の住む街や、作業場は、お世辞にもきれいではありません。
その真夏の作業場では、扇風機をブンブン回し、上半身裸の、(失礼ながら)少し怪し気な若者たちが、黙々と複製画を書いているのです。
観ているこちらは、思わず引いてしまいそう。
しかし、だんだんと、そこにはキラリと光る、美しい精神も在る事に気づくのです。
それは、さながら「泥沼に咲いた蓮」のようでもあります。
追記Ⅱ ( 私も同感です )
2018/11/8 9:15 by さくらんぼ
「 いつになったら あなたに近づけるのだろう ー
これまで誰よりもゴッホの絵を描いてきたのに、いまだ本物の絵画をみたことさえない。
自分は鑑賞にたえる作品を生みだしているのだろうか。複製画にこだわりとプライドを持ちながらもゴッホのようにより芸術の高みに到達したいと願い、苦悩する姿は時には滑稽でありながらもその真摯でひたむきな姿に心を打つ。」
(チラシより抜粋)
追記Ⅲ ( オリジナルを描きたい )
2018/11/8 9:24 by さくらんぼ
主人公が酒を飲んで、さめざめと語るシーンがあります。「自分は小学校しか出ていない。中学は中退した。だから小学校しか出ていない」と。
そんな彼は、湖南省から油画村へ出稼ぎに来て、独学で油絵を学び、以後20年もゴッホを描き続けています。
これは想像ですが、たぶん最初は、単なる作業員だったのでしょう。それが職人になり、とうとう芸術家魂まで起動することになったのです。ここに彼という人間が感じられます。
もしかしたら、現在の内心は、どこかでゴッホをライバル視しているのかもしれません。だから、ぜひとも本物を観たくなったのでしょう。
彼は今後、複製画だけでなく、オリジナルも描きたいようです。100年先の人に評価されればよいと。
追記Ⅳ ( どうしてこんなに感動するんだろう )
2018/11/8 10:40 by さくらんぼ
失礼でしたらお許しください。
中学校は数か月しか行っていないと言われる、スーパーボランティアの、あの方の中にある、美しいものを連想しました。
追記Ⅴ ( スマホは横向きで撮影する )
2019/1/14 21:50 by さくらんぼ
ニュースを見ていると、視聴者からのスマホ映像が流れる事があります。でも、残念なことに、たいていスマホは縦向きで撮影しています。
NHKでも指導していますが、撮影は横向きにしてください。TVもPCも横向き画面だからです。
この映画「世界で一番ゴッホを描いた男」でも、主人公の中国人たちが、初めてのフランス旅行で感激し、スマホであちこち撮影するシーンがあるのですが、「教会のような塔を撮影するときも、迷わず横向き」にしています。
さすがプロの画家だと、感心したシーンの一つでした。
追記Ⅵ ( 映画「愛と青春の旅だち」 )
2020/2/13 8:51 by さくらんぼ
映画「世界で一番ゴッホを描いた男」の主人公の中に流れる、熱くてピュアなもの。
そこには、男も惚れてしまいそうになります。
それは、映画「愛と青春の旅だち」に出てくる、熱き心を持った士官候補生に惚れる女たちの心情にも、似ているかもしれません。
追記Ⅶ 2022.12.7 ( お借りした画像は )
キーワード「ゴッホ」でご縁がありました。いかにも「ゴッホの見た風景」的な空ですね。少し上下しました。ありがとうございました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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