#ネタバレ 映画「リトル・ミス・サンシャイン」
「リトル・ミス・サンシャイン」
2006年作品
家族の辞書に落ちこぼれは無い
2007/2/16 21:56 by 未登録ユーザ さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
会社で、自分の息子の様な新人の若者にも、営業成績で負けてしまったら、やはり、淋しいでしょうね。
でも、そんなとき、暖かく迎えてくれる家族が居れば、また気を取り直して、明日も頑張れるのではないでしょうか。
家族の辞書に落ちこぼれは無い、のです。
家族であれば、どんな人でも、大切な存在なのです。
それは時に社会のルールにも優先します。
ラストで娘の踊りに驚愕しながらも、止めなかった家族の気持が理解できました。
追記 ( 腕時計はパートナー )
2015/10/12 8:39 by さくらんぼ
25年ぐらいノン・トラブルで動いていた機械式腕時計が、ここ数年間に、2回ほど故障しました。
一回は油切れになり、リューズをまわすと潤い感が無く、オーバーホール。毎日使っているからこそ分かる指先の微妙な感覚です。あのままでは歯車が痛んだことでしょう。
二回目はゼンマイが切れ。これもリューズが突然空回りするようになり「あっ!」と気づきした。
一回目の修理代が2万円程かかったので、二回目はもっとかかるだろうなと、修理にためらいを感じ、しばらくは机の上に放置したまま眺めていました。ホームセンターで買っていた、安価なソーラー電波クオーツもあるから、とりあえずは大丈夫なので。
修理をやめて、いっそのことソーラー電波クオーツの中級品を買い増しても面白いかもしれない。そうも思いました。
でも2か月後、意を決して、時計屋さんへ修理の依頼に行ったのです。
修理は2週間ぐらいですみました。やはりゼンマイと、他の部品もひとつ壊れていて、二回目の修理代は5万円近くに。
正直、痛かった。ふと「もう、修理はこれっきりにしようかな」、そんな気持ちも…。
そして、ふたたび元気になった時計を腕にまいて、重い足取りで帰宅したのです。久しぶりの腕時計は、ずっしりと重く、そして少々、ヒンヤリとメタルでした。
でも、その後、予期せぬ意外な感情が湧いてきたのです。
「愛すべきパートナーだ」。
私もこの25年間で歳を取り、青年から、おじさんになりました。
時計も同じで、新品だったのが、私に尽くし、おじさんになったのです。
二人とも25年前と比べれば、それなりに体力も落ちて、あちこちガタが出てもしかたありません。
そう思うと、時計が愛おしくなりました。
この25年間、楽しい時も、苦しい時も、ともに行動してくれた腕時計に、パートナー的な愛情を感じる様になったのです。
私が病気になればお医者さんに行くでしょう。ならばパートナーが不調になれば、ケアするのはあたりまえだという、気分になったのです。
たのむから健康でいてくれよ。お小遣いが少ないのだから。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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