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ネタバレ 映画「硫黄島からの手紙」

「硫黄島からの手紙」
2006年作品
人はシンボルに憑く
2007/1/17 20:30 by 未登録ユーザ さくらんぼ


( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

映画「父親たちの星条旗」のシンボルは、その名の通り「星条旗」です。米政府により意図的に情報操作され、捏造されたシンボルにより、沢山の米国民が踊らされたのです。

では映画「硫黄島からの手紙」でのシンボルは何かと言えば、謙さんの「拳銃」でしょう。映画のラストで米兵に盗られた形見の拳銃を見た二宮君は激怒します。こちらは誰にも操作されたわけではなく、二宮君が自発的に拳銃に感情移入したのです。

二本の映画は別々のストーリーを描いているようでいて、実は同じテーマを語っていたようです。人はシンボルに憑くのです。2本の映画は、対照的な2つのシンボルを描いていました。

それにしても「父親たちの星条旗」に対し「硫黄島からの手紙」のシンボルは規模が小さいですね。

いえいえ、もしかしたら、「硫黄島からの手紙」の本当の隠しシンボルは、とても巨大だったのかもしれません。もしかしたら映画「太陽」で描かれていた、あの、お方だったのかもしれませんね。謙さんを通して、暗に描きたかったのは。

追記 ( ひらがなが、やさしいのには、りゆうがあるの ) 
2015/7/24 21:47 by さくらんぼ

東京オリンピックのシンボルとなる公式エンブレムが発表されました。「TOKYO」など3つの言葉の頭文字「T」をデザインしたとのことです。

関係者の方々には、本当に御苦労様でした。お礼を申し上げます。

その上で、国民の一人として、これを見た正直な感想を書かせていただきます。

直線と黒が印象的なデザインです。都会的です。それが特徴でしょう。

でも、私はそこに、逆に問題点を見ます。

直線と黒には、私の独断と偏見では、非人間的なエネルギーを感じるのです。まるでイジメを見て見ぬ振りをする教師、のような無機質感を感じるのです。

人間くさい、血の通ったものを大切にする世界観が、あのデザインで象徴的に否定されたような気がして…

いや、決まったことですから、これ以上はやめておきます。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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