LP片面20分は寝る前のコンサートとしてちょうど良い
高齢者になり、映画館で睡魔に襲われるようになってからは、映画を観終わっても、「胸がぽっと暖かくなるような感動」が残らなくなりました。残るのは残業をした時のような疲労感だけ。だから映画は短いほど良い。90分以内のものが好きになりました。
TVドラマでも1時間は少しだけ長く感じます。30~45分がちょうど良い。朝ドラの15分も(ちょっとくいたりないが)悪くありません。
話は変わりますが、最近、寝る前にLPレコードをよく聴くようになりました。
青春時代のオーディオ全盛期には、LPを録音したカセットばかりを聴いていました。ですから、LPを買っても録音時に聴くだけ。
それが今では、毎晩LP本体を聴いているのです。何十年もかかって、やっと、私の鑑賞スタイルが普通に近づいたということでしょうか。
ところで、寝る前にLPを聴くようになって分かったことがあります。LP片面は20分ぐらい、それは、寝る前のコンサートとして、私にはちょうど良い長さだったのです。
部屋の灯りを落とし、テーブルランプだけにして、ヘッドフォンで一人のコンサートを楽しむ。音源はLPですから音質は最上のものです。その中から、今夜の一枚を選んでターンテーブル乗せる。
なにやらTV「孤独のグルメ」を連想させます。
そして、驚いたのは、その20分を終えると、胸がぽっと暖かくなるのです。
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