#ネタバレ 映画「シティ・スリッカーズ」
「シティ・スリッカーズ」
1991年作品
「指一本」の人生論
2016/3/20 14:37 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
「八方美人になろうと思うから、すり減るのだ。何が一番大切なのか見極め、それ一つだけを守りなさい」
先日、旅客機が緊急着陸する事故があり、乗客乗員は脱出用のシューターで無事に降りました。ニュースでは「脱出時は手ぶらが基本」みたいな話をしていました。
ところで映画「シティ・スリッカーズ」。レビューがなぜかありませんので書いておきます。
これは都市生活ですり減っている人たちが、カウボーイ体験をすることで充電・再起をする物語です。
映画を観たとき印象的だったのは、師匠役の老カウボーイ・カーリー(ジャック・パランスさん)が指を一本立てて、「人生で大切なのは、これだけだ」みたいな言葉を吐くところです。
私流に意訳すると「お前たちは、いつも八方美人になろうと思うから、すり減るのだ。手に負えないときには、何が一番大切なのか見極め、それ一つだけを守りなさい」と言っているように聞えました。
私は体験型の研修や講習は苦手で、カウボーイ体験をするぐらいなら、リゾートホテルのプールサイドでお昼寝したい人ですが、これは忘れられない映画になりました。
★★★★
追記 ( ギターを買ってしまいました )
2016/3/20 14:41 by さくらんぼ
ギター(青春の想い出)を買ってしまった。エレキにしようかとも思ったが、フォークの、それも、どこでも弾けるサイレントギターを
さっそく何十年かぶりに鳴らしてみました。
まったくの初心者ではないので、それなりに音は出ましたが、とても“弾けた”と言えるレベルではありません。自動車で言えば、昔は高速道路をドライブしていたのに、今は教習所でエンストしているの体。
チューニング(音合わせ)の方法も、昔は「開放弦チューニング」と「ハーモニクス・チューニング」でしたが、今は電子的な「チューニング・メーター」なのです。
まず「チューニング・メーター」でやってみましたが上手にできません。昔ながらのチューニング方法をしようとしても、細部は忘れているし、紙のマニュアルには書いてありませんので、ネットで調べました。
そんなこんなで、チューニングに2日がかり。でも、まだ完璧にはできません。
なにか、どっと疲れて、今はギタースタンドに飾ってあります。昔やっててもこれなのですから、歳を取ってから新しいことを始めるのは、とてつもないエネルギーが必要なのだと、今さらながら思いました。
ところで、若い頃はスタンドなど買えませんでしたが(意外と安いのに)、あれは実に良いですね。ギターを置くだけでりっぱなインテリアになります。ステレオの脇にギターを飾って音楽を聴けばもう最高。
これから、ギターはゆっくりと責めて、いや、攻めて行こうかと思います。
( 本日のBGM 「みずいろの手紙」 歌:あべ静江さん )
追記Ⅱ ( 習い事は大変です )
2016/3/20 14:45 by さくらんぼ
PCでもそうだけれど、なんでも独学は大変。どこに正解が書いてあるのか、まずマニュアル検索から始める必要があるから
その検索にエネルギーの大半を消耗し、イザ仕事をするときには、もう疲れてしまっている。そうすると他の事までできなくなる。
もし相性の良い先生に個人レッスンしてもらえば、疲労も効率も、格段に違うはず。独学では気づきにくい近道(コツとかクセの修正)も教えてもらえるし。
つまり、短期間で沢山の事をマスターしようとすると、やっぱり“お金”(授業料)に帰結するのかもしれない。若者と違い、人生の残り時間が少ない中高年にとっては考えどころ。
追記Ⅲ ( ギターはインテリアになった!? )
2016/3/20 14:50 by さくらんぼ
「買っただけで読まない本は、買うこと自体に、あなたにとっての価値があった」
学生時代、ギターを練習したのは音色に惚れたからです。青春のある日、家のチープなステレオから聴こえる人工音よりも、生楽器の音がどれほど美しいと思ったことか。だからギターを抱きしめる日々がつづいたのです。
でも、今はギターよりも歌が上手くなりたい。
ならば、手ぶらでカラオケに行けばよい、だけなのでは…。
それでは、ギターを買った意味がない!? だいいち、サイレントギターには生音がほとんど無いし。
だいじょうぶ。
素敵なインテリアになったから!?
追記
そう言えば、断捨離の本にも、「買っただけで読まない本は、買うこと自体に、あなたにとっての価値があったのです」みたいな話が載っていたような…。
追記Ⅳ ( ギターの精が出てきて )
2016/3/20 14:53 by さくらんぼ
私は今、彼女に責められている
映画「天然コケッコー」の夏帆ちゃんみたいに清楚な女子高生が、私の前に立っていました。
彼女は上目づかいで私を見つめています。
私は少しうろたえながら、勇気をだして、彼女に頭ぽんぽんをしました。指先に感じる意外な体温の低さと硬さ。
手のひらをどけても、彼女は動かず、まるで人形のように私を見つめ続けています。
今朝、そんな夢を見てしまいました。
なぜ…。
きっと彼女はギターの精だったのでしょう。
ステレオの脇に飾ったギターの。
その華奢で清楚なスタイル、ほどよい緊張感の美をまとったヘッドとネック。
そのオーラは映画「天然コケッコー」の主人公・そよを想いださせました。
私は今、彼女に責められています。
( 「ヘッド」:ギター上部の糸巻き部分、「ネック」:弦を指で押さえる部分。 )
追記Ⅴ ( 「ギターの話」 あとがき )
2016/3/20 14:58 by さくらんぼ
追記Ⅰ~Ⅳまでみたいな事で、もし夜も眠れないぐらいお悩みの方がありましたら、この映画をオススメします。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)