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#ネタバレ 映画 「ボルケーノ」
「ボルケーノ」
1997年作品
戦争とは殺し合いである
2017/12/20 9:55 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
もしかしたら違うかもしれませんが、たぶん映画「ボルケーノ」だったと思います。
少し暗く、ひ弱そうな青年がいて、いつも街のチンピラたちにイジメられていました。そんな最中、火山の災害が起こるのです。街ではチンピラたちが略奪を始め、治安活動に軍も投入されました。
実は、青年は軍人だったのです。完全武装をして街に立つ彼。そこへあのチンピラたちがやってきて…
驚く両者。
次の瞬間、青年はチンピラに向かって引き金を引いたのです。
私はこのエピソードが忘れられません。
最近どこかで読んだニュースですが、「米軍では、昔は、上官は下僚(部下)を、(たぶん旧日本軍みたいに)厳しく指導していましたが、今は(たぶん普通の会社みたいに)穏やかな関係になっている」のだそうです。
なぜなら、あまり「厳しく、しごく」と、戦地で下僚から仕返しされる事例が、少なからず在ったからなのだとか。
★★★★
追記 ( 戦争とは殺し合いである )
2017/12/20 9:59 by さくらんぼ
「 昭和十年代の軍事指揮者らは自分に都合の悪いことが生じたとき、箝口令(かんこうれい)と戦死の二大命令を兵士たちに強要するのが特徴であった。 保阪正康
事件が起こるや直ちに箝口令を敷き、関係する兵士を激戦地へ送ったことが、当時の兵士の証言が記録として残されていない理由だと、ノンフィクション作家・評論家は、昭和11年の二・二六事件を検証する中で指摘する。長年その究明に取り組むのは、同じ構造がその後も反復されて今に至っているから。『ナショナリズムの昭和』から。 」
( 2017.12.18 朝日新聞(朝)1面 「折々のことば」 鷲田清一 965 より )
追記Ⅱ ( 戦争とは殺し合いである )
2017/12/20 16:23 by さくらんぼ
「 戦争で一番最初の犠牲は真実である 」
冒頭で語られる一文。
( 映画「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」より )
追記Ⅲ ( 愛知万博 )
2017/12/21 9:45 by さくらんぼ
『 1970年の大阪万博に続き、実に35年ぶりの2005年に愛知万博が開かれました。
テーマは「自然の叡智」でした。そして、その会場には映画「となりのトトロ」に登場する「サツキとメイの家」が再現されのです。当時は大企業のパビリオンにも負けないぐらいの大人気で、なかなか見学できなかったようです。
では、なぜ愛知万博に「サツキとメイの家」が建てられたのでしょうか。それは愛知万博のテーマと、映画「となりのトトロ」のテーマが似ていたからなのだと思います。』
( 映画「となりのトトロ」2012/7/25 by さくらんぼ より抜粋 )
この「自然の叡智」という言葉、「自然の営みに神を見て畏怖する日本人」には、皆さまも、多分、すとんと腑に落ちたと思います。しかし、「自然は人間が力づくで支配するものだ」と思っている多くの西洋人には、すぐに理解できなかったとか。
ところで、映画「ボルケーノ」 には、なぜ「イジメられた青年の復讐」のエピソードが出てきたのでしょう。
私は、「青年とは自然の記号」だったのだと思います。
大人しいからといって、バカにして、イジメすぎると、思わぬしっぺ返しが来るかもしれないと語っていた。
ですから、1997年制作のこの映画「ボルケーノ」は、愛知万博の精神を先取りしたものだったのかもしれないのです。
追記Ⅳ ( 「江戸の敵を長崎で討つ」 )
2020/4/22 14:56 by さくらんぼ
>少し暗く、ひ弱そうな青年がいて、いつも街のチンピラたちにイジメられていました。そんな最中、火山の災害が起こるのです。街ではチンピラたちが略奪を始め、治安活動に軍も投入されました。
>実は、青年は軍人だったのです。完全武装をして街に立つ彼。そこへあのチンピラたちがやってきて…>驚く両者。
>次の瞬間、青年はチンピラに向かって引き金を引いたのです。
(本文より抜粋)
世の中そんなものかもしれません。
隣人は愛したいものです。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)