#ネタバレ 映画「イントゥ・ザ・ワイルド」
「イントゥ・ザ・ワイルド」
2007年作品
そこを住処にする哀しさよ
2008/9/13 20:10 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
「人」という字は、1人と1人が寄り添っている様子を表したものらしいですね。
「人間」という字は、人の間という意味があるようです。
昔、吉田拓郎さんが歌った「イメージの歌」に、「俺は人間として 自然に生きてるんだと 自然に生きてるって わかるなんて 何て不自然なんだろう」みたいな歌詞がありました。
要するに、そういうことなんですね。
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バス。
それは人の匂いのする人工物。
多数の人が同じ方向に向かって進む、モラルの象徴。
自由を求めても、
結局、
そこを住処にする哀しさよ。
追記 ( あゝ大都会 )
2015/12/7 10:57 by さくらんぼ
私の街には、たくさんの街路樹が道の両側に植わってる場所があります。それが夏は日陰をつくりますし、冬はほんとうに見事な紅葉になったのです。その通りに入るとき、遥か遠くまで続く錦秋に、毎年ため息をついたのを思いだします。
それが、ある年からバッサリと葉を切られるようになりました。なんでも通り沿いの人から「落ち葉が迷惑」だとクレームがついたらしく、まだ葉が緑のうちに切ってしまうようになったのです。
値千金の景色が見えなくなったのは本当に残念ですが、それが「都会に住むということ」、なのかもしれないと諦めました。
でも公園に行けば、都会でも紅葉があります。堂々と紅葉三昧です。
私は枝だけではなく、地面に絨毯のように敷き詰められた落葉も好きです。早朝に公園へ行き、まだ人が踏んでいない新しい落ち葉の上をサクサク歩くのは「しみじみと秋を感じさる楽しみ」の一つです。
ところが、公園内の遊歩道にある落ち葉を毎日のように掃除している人がいるのですね。見たところ業者さんではありません。もしかしたら町内会が関係しているのかもしれませんが、公園の近所に住んでいる住民の方が、自主的に清掃奉仕をしているように見えます。
本当に御苦労様なことです。利用するだけの私たちは感謝しなければなりません。
でも…
公園に行っても落ち葉の絨毯を歩けなくなったのです。
私は、道わきにビニール袋に入れて集められ、ゴミと化した錦秋を、チラリと横目で見ながら、コツコツと固い土の上を歩くのでした。
夏のセミ君は大丈夫か…。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)