#ネタバレ 映画 「おとなの恋は、まわり道」
「おとなの恋は、まわり道」
2018年作品
二人の会話が
2018/12/11 22:00 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
「ベートーヴェン」しか知らなかった人が、「フォーレ」を聴いたら、最初はつまらないと思うかもしれない。
例えが良くないと思いますが、私にとって、映画「おとなの恋は、まわり道 」は、そんな作品でした。二人の会話が、どうもピンとこず、面白くないのです。
と言いますか、「恋する者同士は、二人並んで立っているだけでも楽しいもの」だと聞きます。だから二人の会話なんて、他人様が聞いたら、面白い方が、面白いのかもしれません。
★★★
追記 ( 恋する会話 )
2018/12/13 9:50 by さくらんぼ
ラスト近くのエピソード。旅を終えた彼と彼女が、駅で別れます。
タクシーに乗り込む彼女は、運転手に自宅住所の番地まで教えました。
見送る彼はそれを聞き、注意します。「悪い運転手もいるから住所は言わない方が良い」と。うなずく彼女。そしてクルマは消えて行きました。
もしかしたら、彼女は運転手に言うふりをしながら、「遠回しに、彼に自分の住所を教えた」のかもしれませんね。
そして彼の注意は「アイ・ラブ・ユー」の返信かも。
はずかしながら、若い頃、私にも似たような覚えがあります。恋する者同士は、阿吽の呼吸で、ときに周囲に内緒で(実は、そう思っているのは二人だけかも)、相手を誘うことがあります。
ご多分に漏れず、彼もまた、一人の自宅に耐えられず、すぐに彼女の家を訪れたのでした。
追記Ⅱ ( 恋愛は心を奪う戦いでもある )
2018/12/13 10:01 by さくらんぼ
会話には、彼女のように、第三者に聞かせることが目的の場合もありますが、第三者に聞かれることがマズい場合は、「沈黙は金 雄弁は銀」とか申しますので、じょうずに沈黙するのが一番無難なのかもしれません。
例えば、戦争が領土の奪い合いであるとすれば、領土交渉も有事かもしれないわけで、関係者は高度の判断で「沈黙」しなければいけない時もあるはずです。
追記Ⅲ ( 映画「スピード」 )
2018/12/14 9:25 by さくらんぼ
どこか、遠くに映画「スピード」を連想します。オマージュかは現段階ではわかりません。
追記Ⅳ ( 映画「スピード」② )
2018/12/17 10:38 by さくらんぼ
両者とも、不本意な移動途中、そのイライラというバイアスがかかった状態で恋愛が進行していくのです。だから会話も微妙だったのかもしれません。
でも、映画「スピード」では、観客は両者のバイアスをよく理解できたから、セリフも理解出来たのに対し、映画「おとなの恋は、まわり道」では感情移入しずらかった。そこに違いがあったのかもしれません。
そして、二人が抱き合いながら、草原を転げ落ちるシーンからは、映画「スピード」のラストを連想させました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)