#ネタバレ 映画「クローズド・ノート」
「クローズド・ノート」
2007年作品
恋愛は挿絵つき小説
2007/10/10 17:38 by 未登録ユーザ さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
つまらない連載小説は打ち切りになりました。
つまらない小説は最後まで読んでもらえないのです。
ところで、
人生における恋愛とは、現実という挿絵がついている連載小説のようなものではないでしょうか。
好きな人が出来ても告白するのは勇気が要るものです。
でも、まったく見ず知らずの人が出会い、恋をし、告白したくてたまらなくなったとしたら、それは最後のページまで読みたくてたまらない連載小説に出会ったようなものなのでしょう。
途中で打ち切りにしてはもったいない。
ここには三人の男女が出てきます。
うち二人は告白できませんでした。
ひとりは告白しましたが、振られました。
でも、告白せずに悶々とするよりも良かったのではないでしょうか。
ただ、告白し、成就した以上は、簡単には相手を捨てないでくださいね。
チャップリンの映画「街の灯」にも描かれているとおり、恋はいつかは冷めるものだと承知をして。
追記 ( 喫茶店の壁 )
2016/2/17 8:48 by さくらんぼ
ふらりと入った喫茶店の壁に、壁土が扇状に、たくさんの波のように塗ってありました。
それを見ているうちに昔の事を思いだしたのです。
それは私が若いころの話。
春4月、人事異動で新しい部署に配属されて間もないころ、仕事を早く覚えようと、会社帰りに喫茶店に入り、先輩から教わったノートを復習していました。ケーキの美味しいその喫茶店の壁にも、おなじような扇状の波が、たくさん描いてあったのです。
あのとき私は37歳。まだ青春が永遠に続くつもりで、ぼんやりと日々を過ごしていました。
感覚的には20代のような気がしていましたが、もう37歳だったのですね。人生の分水嶺(とも言える)・40歳まであと3年しかないのに。
もし…あの頃に戻れたら、いったい私は何をするのでしょう。
少なくとも…女性には…もっと優しくしておこうかな。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)