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#ネタバレ 映画「カールじいさんの空飛ぶ家」

カールじいさんの空飛ぶ家
2009年作品
飲み込めなかった夢ははきだすが吉
2010/1/3 9:41 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

「努力すれば夢は叶う」などとは子供の頃に教わりました。

夢を追いかけることは美しく、素晴らしく、その姿は時に周りの人々さえも感動させます。

でも飲み込めなかった夢は、はきだしてしまう方が良い事だってあるのです。あの怪鳥の様に。なんでも無理に飲み込むと、お腹をこわしてしまうのです。

先日NHKで「ウェルかめ」の名言集を放送していました。そうしたら、その中に「縁が出来たところが道じゃ」。たしか、そんな言葉が出てきたのです。まさしく、そうなのでした。

ひとつの事にこだわり続けて、夢叶わぬまま人生を終えるより、縁が出来たところへ軌道修正する方が良いのかもしれません。

これは人生の総決算が必要な大人の映画です。

だから老人が主人公なのでしょう。

子供も出てきましたが、子供には夢を叶えるシナリオでした。子供がこの映画を観れば、子供に感情移入するでしょうから、それで良いのです。ここは上手いですね。

余談ですが、同時上映の映画「晴れ ときどき くもり」の方が泣けました。好きでした。

★★★★

追記 ( クローバーには手があるの ) 
2015/7/31 6:00 by さくらんぼ

だれかが言ってました。

四つ葉のクローバーって、

かんたんに見つかるんだよって。

でも、私になんか見つかるわけない、と思ってました。

それが、見つけたんです。昨年の初夏に。

公園の鉄棒にぶら下がって、なにげなく、下を見たら、数えきれないほどのクローバーの中で、彼は手を挙げてたんです。

これが、一回目

でも、摘み取って帰る途中、どこかに落としてしまいました。

二回目は、公園で体操中、なにげなく下を見たら、やっぱりクローバー君は手を挙げていたのです。

なんだ、かんたんじゃん。

そばで、保育園の保母さんが、子どもを遊ばせてたので、クローバーは子どもにあげようかと思いました。

でも、子どもに価値がわかるかなぁ。

それに「不審者が子どもに接近中」と110番されても困ります。

それなら、若い保母さんにあげようかと思いました。

でも、「変なおじさんが公園で話しかけてきた」と、噂にされてもこまります。

だから、やめました。

クローバーは、そのままにしておきました。

それからは…

2度あることは3度あるはずだと思って、公園へ行くたび、四つ葉のクローバーを探すのですが、もう、だれも手を挙げてはくれません。

私、どこかで、なにかを、まちがえたのでしょうか。

恋人に花束を贈るみたいに、必要な時に、摘み取ったばかりの四つ葉のクローバーが欲しいと思うのですが。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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