#ネタバレ 映画「マイ ビューティフル ガーデン」

「マイ ビューティフル ガーデン」
2016年作品
「人生がときめく片づけの魔法」
2017/4/10 8:53 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )


これは美女と善人と綺麗なお庭が出てくる映画

さながら、これは映画「バクダッド・カフェ」+映画「アメリ」=「人生がときめく片づけの魔法(近藤麻理恵 著)」 ですね。 それに「天使のいる図書館」にもちょっと似てるかな。

春らしい映画が観たかったあなたに、「今年の春の想い出」を作ってくれます。

映画の着地点も微妙に意外性があり、「そこなのか!」という感じで…それが、おじさんにも少々嬉しいですし。

★★★★

追記 ( 「人生がときめく片づけの魔法」 ) 
2017/4/10 9:35 by さくらんぼ

こんまり先生の「人生がときめく片づけの魔法」も思いださせる

チラシの写真を見ると、花壇の花にまじってヒロインの顔があります。まるで一輪の花のように。そしてキャッチコピーには「美しい庭は人生の意味を教えてくれる。」と。

解釈すると「荒れ放題だった庭をビューティフルガーデンにする」ことで、「ヒロインの人生(人間関係)も好転した」となるのでしょう。

これは、こんまり先生の「人生がときめく片づけの魔法」も思いださせますし、たぶん「風水」や「禅」にも同様な考え方があるのではないでしょうか。

会社経営でも太った重役に厳しい目が向けられた時期もありましたね。「自分の体重も管理できない人間に会社を任せられるか」と。

掃除も同じ。私は重役ではありませんが、在職中も今もデスクはゴチャゴチャしてます。

映画のラストに「ジャパニーズメープル」が出てきました。そう言えばどこかで「お寺は桜ではなく紅葉」というお坊さんの話も聞きました。

この映画もどこか深いところで「禅」とつながっているような気もします。

追記Ⅱ ( スローフード ) 
2017/4/10 14:35 by さくらんぼ

隣のオヤジが、自分が隣家に追いだしたコックを返せとゴネる

変なエピソードだと思いましたが、きっとファーストフードよりもスローフードの方が「より片づいた料理」(健康的)だと言っていたんですね。

きれい好きの「坊さんのようなオヤジ」にとって、三食ファーストフード生活は耐えられなかったのでしょう。

私が家にいる時はインスタントラーメン+サイドメニューのランチ生活です。近所に安くてうまい食堂も点在しているので、3日に一度でも良いから周遊しようと思っていますが。

追記Ⅲ ( 夢は身を助ける ) 
2017/4/10 15:03 by さくらんぼ

図書館司書・ヒロインの夢はライターになることだった。だから、隣のおやじは怒る大家にこんな話をしたのかも

「庭が汚い」と言って「退去か掃除か」を迫った大家さんが、イングリッシュガーデンへの整備途中にまたやってきて、何とかかんとか文句をつけだしました。困ってしまったヒロイン。

そのとき隣家のオヤジがやっきて、大家さんを陰に呼びヒソヒソ話。すると大家さんは無言ですぐに帰って行きました。「なんて言ったの?」とヒロイン。でもオヤジさんは微笑むだけ。

ほんとうに何と言ったのでしょう。

実は図書館司書ヒロインの夢はライターになることだったのです。だから、こんな話をしたのかもしれません。

「彼女はもうすぐ本を書くぞ。庭作りの話もきっと書く。君は、彼女にチャンスをくれた恩人として登場したいのだろ…」などと。

彼女の本は最後に出てきます。それを読んだ図書館の鬼の先輩は、安心したように微笑み、そっと書架へ戻したのでした。

追記Ⅳ ( 妄想から恐怖は生まれる ) 
2017/4/10 21:45 by さくらんぼ

公園への捨て子だったヒロインも、そのトラウマから一見無秩序に見える植物を恐れるようになった。だから庭いじりが大の苦手に

>「彼女はもうすぐ本を書くぞ。庭作りの話もきっと書く。君は、彼女にチャンスをくれた恩人として登場したいのだろ…」などと。(追記Ⅲより)

>彼女の本は最後に出てきます。それを読んだ図書館の鬼の先輩は、安心したように微笑み、そっと書架へ戻したのでした。(追記Ⅲより)

そして公園への捨て子だったヒロインも、そのトラウマから一見無秩序に見える植物を恐れるようになっていました。だから庭いじりが大の苦手だったのです。

つまり「妄想から恐怖は生まれる」がもう一つの主題かもしれません。

追記Ⅴ ( 植物にある秩序 ) 
2017/4/10 22:09 by さくらんぼ

ヒロインにはトラウマが有ったのでしかたないが、私には植物が無秩序には見えない

>そして公園への捨て子だったヒロインも、そのトラウマから一見無秩序に見える植物を恐れるようになっていました。だから庭いじりが大の苦手だったのです。(追記Ⅳより)

ヒロインにはトラウマが有ったのでしかたありませんが、私には植物が無秩序には見えません。ほんらい彼らの生産性は最高レベルのはず。戦火から逃れられない人間よりは秩序だった生き物だと思います。

クラシック音楽のモチーフはさまざまでしょうが、あの時代にはあふれていたであろう樹々を見ると、私にはシンフォニーを感じます。それからレタスの味にも。

追記Ⅵ ( これもまた借景 ) 
2017/11/25 9:29 by さくらんぼ

>クラシック音楽のモチーフはさまざまでしょうが、あの時代にはあふれていたであろう樹々を見ると、私にはシンフォニーを感じます。それからレタスの味にも。

と言いますか、

公園の、「風にそよぐ樹々を眺めながら、ウォークマンなどで(スマホでも聴けるのかな)、クラシック音楽を聴く」と、きっと最高なのだろうと思い始めました。

クラシック音楽ができた時代と、現代とでは、あらゆるものが違ってしまいましたが、樹々の緑はあの当時と同じですね。

その樹々たちと、クラシック音楽の波動は、とてもはマッチするのではないかと感じるのです。

どちらが、どちらの借景になっているのかは、まだ分かりませんが。

今、NHK・FMでは、マンドリンで演奏した「バッハ無伴奏バイオリンソナタ」が流れています。朴訥な演奏で、これも良いですね。哲学の道になりそう。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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