クジラ料理はおいしくて健康にも良い
クジラ料理は牛肉よりもコクがあり、「オメガ3」があって健康にも良い
2024.1.8
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
(2018.12.21)
@ 小学生の頃、体が弱かった私に、お医者さんは「肉を食べさせなさい。(安い)クジラでも良いから…」と言いました。
そのせいも、あったのかもしれませんし、父方の実家が九州の海辺だったこともあってか、クジラのベーコンとか、脂身とか、いろいろ送ってもらって、よく食べた思い出があります。もちろん近所の市場からは、クジラのステーキも。今のような牛のステーキは、当時は一万円のフランス料理でも食べるように高級品だったのです。
今となっては、クジラはなかなか口に入らぬ高級な珍味になってしまいましたが、私の中では霜降り牛肉よりも上位にあり、とても懐かしいごちそうです。
何かで「長すぎる議論は、世代交代による新たな混乱を生む」という話をしましたが、日本が「外圧による文化差別」のために、長い間、商業捕鯨にブレーキをかけ続けていた間にも、世代交代が進み、今となっては、「クジラなんて、食べたことないし、別に無くても困らないよ。食の文化? 何それ…」みたいな人が生まれる状況になってしまったのは残念に思います。
でも、「日本のIWC脱退」で食の文化継承に、一条の光も見えてきました。
追記
「クジラを食べるより、世界と仲良くした方が良い」と言う人もいます。確かにそれも一理ありますが、「人種差別を受けている人に、抗議するより奴隷になった方が良い」と助言するようにも聞こえます。
(2018.12.25)
40代になると、会社の健康診断で「軽度の貧血」が見つかり、若い女医さんから、「その方が体調が良ければ、朝食抜き(健康法)でも良いけれど、他の食事では肉を食べなさい。肉を食べなければ生きる意欲もわ生きませんよ」と言われました。
当時は「肉は体に悪いから、魚を食べなさい」が常識だった時代でしたから、女医さんの言われた話は最先端の学説だったのかもしれません。やがてマスコミも「肉を食べなさい」になっていきましたから。
しかし、最近本屋さんで見た健康本には、一流の先生の話として、あろうことか、また「肉は体に悪いから…和食みたいな食事が良い」みたいな話が書かれており、驚いた私は、やはり、最終的には自分の体調に聞くしかないのだな、と思いました。
和食のランチをした後と、ステーキハウスでランチした後では、血液の成分が違うようで、微妙に体感が違います。そして、なにより後者は食後のコーヒーが旨い(やはりコーヒーは肉食民族のお茶だったのでしょう)。
さらには、肉食で体調も良くなるみたいです。
私は今までの半生に二度、別々のお医者さんから「肉を食べなさい」と言われたわけです。だから、これからの半生は、「肉食系おじさん」になろうかと思っています。
(2018.12.28)
@ 「 【IWC脱退】『ぬーけた!』ではなく、これからも向き合う 」
( BLOGOS 中田宏 2018年12月28日 09:10 )
@ ネットでクジラ料理を検索すると、私が食べたことがない、美味しそうな料理が出てきます。
クジラの肉はとてもコクがあります。
鶏 < 豚 < 牛 < クジラ の順でコクが強くなります。ビールで言えば黒ビールみたいな。だから、毎日のローテーションにクジラを加えてみるのが面白いと思います。
私が幼い頃よく食べていたのは…
① 「湯かけ鯨」と言うのでしょうか。
クジラの分厚い被下脂肪を薄く切り、熱湯にくぐらせた後に、流水で良く洗ったものです。ふわふわと白くて、歯ごたえのあるゼリーのようになります。わが家では白みそを使った酢味噌につけて食べました。脂臭さはありません。こんにゃくみたいに意外とアッサリして、とても珍味です。
② 「ベーコン」。
これは白くてトロリと美味しい脂身の部分と、ガリガリとした網のような繊維質の部分、コクのある赤身の部分からなり、一枚で、三度美味しいものです。ウスターソースを付ければ、ご飯が何杯でも食べられます。
③ 「ステーキ」。
霜降りではない牛の赤身のような感じです。しかし、コクは牛の数倍強いのではないでしょうか。昔、おばあちゃんが、昼時に七輪に置いたアミで、焼きながら食べさせてくれました。味付けは塩だけでした。熱々で旨かった。赤身はウスターソースにつけても旨いし、甘辛いタレにつけた商品もありました。鯨カツも。
私など、これを書いているだけでも、お腹が空いてきます。
追記
詳しい料理法は、怪しい私の説明ではなく、ネットの、料理専門家の話を参考にして下さい。
@ 以前、「役所は公益を、民間は私益を求める」と、単純化して書きましたが、「民間だって公益も大切に考えている」という御意見があるのは理解してます。
ところで、「日本のIWC脱退」で、商業捕鯨が2019年7月から再開される見通しです。ところが、関連する一部の会社に、消極的なところが見られるのは残念なことです。
クジラを食べなくとも、現在は他にたくさん美味しいものがあります。それでも、IWCを脱退してまで、日本が捕鯨に踏み切ったのは、「日本の食文化を後世へ継承するため」だと思います(もちろんクジラもお世辞抜きで旨い)。
本来は万博で(そうです2025年大阪万博で)誇らしく世界に届けるべきものなのです。30年議論を続けても、まだ世界に説明が必要なら、五輪や万博は良い舞台になるかもしれません。
そんな大切なことなのに「参加に消極的である」というのは、いかがなものでしょう。
(2018.12.29)
昨夜、うどん屋さんからテイクアウトしてきたイワシの天ぷらを食べました。塩味がついているので、そのままでも美味しく食べられます。
食べていて、ふと気がつきましたが、イワシのコクが、鯨(この漢字も使わないと忘れてしまいます。)に似ているのです。イワシやサンマ、マグロなどには味にコクがりますが、特にイワシやサンマと鯨が似ているのです(いわゆる生臭さではありませんので、念の為)。
そう言えば、幼い頃にクジラのステーキを食べていても、哺乳類のステーキを食べているという意識はありませんでした。何か…(例えが適当では無いかもしれませんが)煮すぎて固くなったブリのステーキでも食べているような気持ちでいたのです(もちろんブリではなく鯨肉だから、さらにコクがあって美味しいのですが)。
その理由がやっと分かったような気がしました。クジラの形が魚に似ているからではありません。味にイワシやサンマと似ている部分があるからです。
不思議ですが、海の幸には、味に共通点があるのかもしれませんね。ですからDNA的にも、鯨は島国の日本人に合った食材かもしれません。
逆に言えば、鶏、豚、牛など、陸の肉は、美味しいことは100パーセント認めたうえで、しかし、どこか、微かな違和感を感じながら食べていたことに、私はあらためて気がついたのです。
追記
今日、偶然、友人に会ったので、「幼い頃のクジラ料理の思い出」について尋ねてみました。彼は私よりも10歳ぐらい年上です。
そうしたら彼も大好物で、開口一番出てきたのが「刺身」でした。私は食べた記憶が無かったので、「クジラの?」と聞いたら、「魚だから、刺身で食べるよ!」と言ったのです。
ご承知のとおり、鯨は魚ではありません。それは彼も承知していると思います。では、なぜ「魚」と言ったのか。それはやはり、私と同じ気持ちだったのだと思います。幼い頃の私たちは、鯨を、その味から、無意識に「魚」のカテゴリーに入れて、食べていたのだと思います。
(2018.12.30)
@ 「鯨は美味しいだけでなく、健康にも良いらしい。美食・長寿の日本人が喜んで食べている」となれば、世界中が注目するかもしれません。すると、マグロの刺身のように、未来は鯨の奪い合いになる、かも。
@ ①「 スプーン1杯でカラダが激変!?食べるアブラの新常識 - NHK ガッテン!
「オメガ3」は近年、中性脂肪の合成を抑える効果や、代謝を上げる効果も期待できると研究が進んでいます。
実際に番組では、48人の被験者に1日小さじ1杯のえごま油を1か月摂取してもらうという実験を行ったところ、33人の体重が減少。また中性脂肪値が基準値より悪かった17人のうち、12人の数値が改善するという結果になりました。」(抜粋)
「オメガ3」とは油のことです。「魚の油」や「えごま油」、「アザラシの油」、「鯨の油」です。
①のNHKホームページでは、「鯨の油」が省略されていますが、番組内では、確かに「鯨の油」も掲示され、説明されていました(番組は日本が「IWC脱退」表明前でしたから、こうなったのかもしれません)。
下記②のホームページには、番組通りに「鯨の油」も掲載されています。ぜひご覧ください。
②「 【反響要約】ガッテン!えごま油のパワーがあなたを変える!?驚きの ...
北極圏に住むイヌイットの人々は全食料の5割がアザラシやクジラなどの脂を使った食事をしていると言います。その食事内容はまさにアザラシの油まみれ…。
しかもアザラシなどのアブラは大量に食べたとしても健康を妨げないそうです。そのアブラはとても優秀な性質を持ち、心筋梗塞などの病気リスクはヨーロッパの人々と比べ10分の1以下という低さなんだとか―― 」(抜粋)
鯨の肉(脂身も含む)を食べることが、どれだけ「鯨の油」の摂取につながるのかは、素人の私には分かりませんが、良い情報ではあると思います。
( これは2018.12.21以降のパレット記事に抜粋・加筆・再掲したものです。)
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
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