消えていく時間と失われる心
ふと、早足になっている自分に気づく。
ゆっくり歩いても仕事には間に合う。なのに、せかせかしている。
穏やかにまったり暮らしたいと願いながら、急いているなんて。
複雑な気持ちになりながら、小学生の頃に読んだ『モモ』を思い出す。
ミヒャエル・エンデ作『モモ』
円形劇場の跡地に迷いこみ、そこへ住むようになった少女「モモ」。
モモは近くの町の人々に支えられ、愛され日々を過ごしていた。
そこへ、"時間どろぼう"である「灰色の男」たちの魔の手が忍び寄る。
灰色の男たちが欲するもの、