ストーンズ、ザッパ、文章の書き方
音楽家のフランク・ザッパと哲学者のデイヴィド・ルイスは、僕のなかで昔からなぜかその作家性が結びついている。十年ほど前に出版した『分析哲学講義』にはその作家性を取り込もうと意図したが、これはひとには伝わりづらい話。
二十歳のころ、頑張って貯めた三万円弱をもって東京に行き、フランク・ザッパの十二枚組ライブ盤セット("On Stage" シリーズ)を買ったことがあったが、今や、それは全部サブスクで聴ける。でも、あのころの僕と同じくらい熱心にあれを聴き続けるのは、サブスクの時代には