青山勇樹
青山勇樹 新抒情派詩集 3 (2020年 2月〜2022年)
青山勇樹 新抒情派詩集 2 (2020年 1月)
青山勇樹 新抒情派詩集 1 (2019年12月)
『果てしない青のために』 (土曜美術社出版販売) A5版 120p. 2,200円(税込) 真夜中の観覧車 六月の鯨 午後 坂のある街 破鏡 など 全27篇 ¸.•.¸¸୨˚̣̣̣͙୧¨*✼*¨୨˚̣̣̣͙୧¸¸.•.¸ 海へ伸ばした指先で何度も繰り返しながら 空に刻まれたあなたの名前をなぞってみる 待ちかねたように優しい光が幾つもこだまする 吹いてくる吹いてくるまた風が吹いてくる 吹いてくるあなたがくるまたあなたがきてくれる せつなさがあふれてどうにも止
『詩と思想』10月号(Vol.3 №443、土曜美術社出版販売)に、谷川俊太郎詩集『クレーの絵本』(講談社、1995)についての小論を寄せています。 機会がございましたら、お読みいただけると幸甚です。
⋆*❁*⋆ฺ。* 2024年度 第20回日本詩歌句随筆評論大賞 【詩部門】 において 青山勇樹 詩集 📖 『果てしない青のために』 が 〈奨励賞〉を受賞いたしました ありがとうございました 😊
¸.•.¸¸୨˚̣̣̣͙୧¨*✼*¨୨˚̣̣̣͙୧¸¸.•.¸ 青山勇樹 『果てしない青のために』 (土曜美術社出版販売) ¸.•.¸¸୨˚̣̣̣͙୧¨*✼*¨୨˚̣̣̣͙୧¸¸.•.¸
⋆*❁*⋆ฺ。* Christmas Eve 🎄 に いよいよ 詩集 刊行 ! 『果てしない青のために』 (土曜美術社出版販売) A5版 ハードカバー 120p. 2,200円(税込) ¸.•.¸¸୨˚̣̣̣͙୧¨*✼*¨୨˚̣̣̣͙୧¸¸.•.¸ 真夜中の観覧車 六月の鯨 午後 坂のある街 破鏡 アルバム など 全27篇
新しい詩集の上梓に向け ただいま 鋭意 準備中❗️ ¸.•.¸¸୨˚̣̣̣͙୧¨*✼*¨୨˚̣̣̣͙୧¸¸.•.¸ 校正も終了し 表紙カバー・見返し・扉なども 熟考を重ね ようやく決定しました 年末には完成する予定です 次回は もう少し詳しく お知らせします ⋆*❁*⋆ฺ。* ⋆*❁*⋆ฺ。*
❁⃘ 101 ✩*̩̩̩̥✿*⁎ 音楽だけで語りあえたら どれほど優しさで満ちるだろう きっとどんないさかいも 怒りも憎しみも嫉妬さえ 和音のなかに溶けあっていく あなたの胸に耳をあてると 思わず涙ぐんでしまうほど 強くたしかな音楽が聞こえる ❁⃘ 102 ✩*̩̩̩̥✿*⁎ これまでたくさんの線を引き 賢くなったつもりでいたけれど こちらとあちらとを分けるとき どんな嫉妬も侮蔑もないだろうか 縦にも横にもひとびとの間にも 引かれたおびただしい線から いったいなにが
❁⃘ 91 ✩*̩̩̩̥✿*⁎ 聴かせてよ もう一度 いつか あなたがくちずさんでいた歌を 潮の満ち干のように いくたびも寄せては返す 果てないメロディ ひょっとして 胸の鼓動だったかしら それとも あなたと私とが引き合う さみしさの音階かしら ❁⃘ 92 ✩*̩̩̩̥✿*⁎ 放りあげた小石が 空の青に跳ねかえって 澄んだ音で鳴る 聞こえたら 大きく手をふってくれないか そうしたら 手をつないで きょうの行方を探しにいこう 星たちが生まれる場所へ 空にひろがる波紋が
❁⃘ 61 ✩*̩̩̩̥✿*⁎ ときどき だれかの記憶がまぎれて 自分のことがわからない そう 思いこんでいるだけで ほんとうは私かもしれない 私は私なのか それともだれかなのか すこしばかり自信がない いま 呼ばれた気がする おそらく私の名を ❁⃘ 62 ✩*̩̩̩̥✿*⁎ 石段に腰かけて ずっとあなたを待っていたら 濃い影になってしまって 貼りついたまま 動くことができない それでも ときどき黒猫が来て ひなたぼっこをしていくけれど どのくらい待ちましょう たとえば
❁⃘ 31 ✩*̩̩̩̥✿*⁎ まぶしい夏の光は どこへ行ってしまっただろう あんなにも激しく愛しあい あんなにも固く 結びあっていたはずなのに 降りつづいた雨の果てには だれもいない いまは たったひとつ テニスボールだけが置き去られていて ❁⃘ 32 ✩*̩̩̩̥✿*⁎ いつかきっと そんな言葉が 口をつくけれど それがいつのことなのか 約束できるわけなどなく ただ たしかなことは 遠ざかる背中が まぶしくてしかたないこと こんなにも痛いのは 握りしめた手のひらだろ
❁⃘ 01 ✩*̩̩̩̥✿*⁎ 引き潮が置き去りにした泡が弾けるたび 遠浅の夢が少しずつ覚めていく 黙ったまま降りしきる白い雨の朝 遥か遠い銀河からやって来たような気がして あなたの名前をこっそり呼んでみる くりかえしくりかえし呼んでみる ❁⃘ 02 ✩*̩̩̩̥✿*⁎ 飲み残したコーヒーのように 「それから」とつぶやいたまま あなたは席を立とうとする 遠くで静かに海がひかる午後 あなたの指先ばかりを見つめている ❁⃘ 03✩*̩̩̩̥✿*⁎ 麦藁帽子のへこみに置き
fragments 8 激しい爆撃のニュースのあとは グルメレポーターの笑い声 午後の陽ざしが リビングに落ちて あなたはうたた寝をしている どうか あなただけは 永遠にしあわせであれと願う それがどれほど卑怯か 気づかないふりのまま ¸.•.¸¸୨˚̣̣̣͙୧¨*✼*¨୨˚̣̣̣͙୧¸¸.•.¸ fragments 9 明日の激しい砲撃で そのいのちが砕けることを 瓦礫で遊ぶこどもは知らない 熱い抱擁の後 恋人と絡めたその指が ためらいがちに弾く引鉄で こども
fragments1 穏やかに目を覚まし おはようと言いたいだけなのに 優しい朝のひかりのなか 食卓を囲んで おいしさを分かちあいたいだけなのに ふと耳にした歌に こころを奪われたいだけなのに こんなに美しい空のもと 戦争が始まる ¸.•.¸¸୨˚̣̣̣͙୧¨*✼*¨୨˚̣̣̣͙୧¸¸.•.¸ fragments2 銃口を向けた先に ひとつのいのちがあるが そこに繋がるあまたのいのちを 思うことができるか 引鉄のこちらにもまた たくさんのいのちがあることを 銃声
穏やかに目を覚まし おはようと言いたいだけなのに 優しい朝のひかりのなか 食卓を囲んで おいしさを分かちあいたいだけなのに ふと耳にした歌に こころを奪われたいだけなのに たとえば風が吹いて 樹のざわめきにまぎれながら あなたの声がよみがえるとき できればやわらかな笑顔であってほしい 叫び声や呻き声 苦しみにゆがんだまなざしではなく あたたかな陽だまりをまとっていてほしい たとえば遠くに海鳴りが聞こえる午後 たとえばいつまでも眠れない夜 そっとあなたを思いだすときに ちい
「第18回東御市短詩型文学祭」の 「現代詩の部」において、 「特選」をいただきました。 審査にあたられた先生方はじめ、企画・運営に御尽力された皆様方に、衷心より御礼申し上げます。 残念ながら、表彰式は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となってしまいました。
このたび、「第32回野田宇太郎生誕祭献詩」で一席をいただきました。 審査にあたられた先生方はじめ、企画・運営に御尽力された皆様方に、衷心より御礼申し上げます。 「野田宇太郎文学資料館」のホームページに、一席受賞者コメントと作品が掲載されています。 御一読いただけますと、幸甚です。