資金管理の指標

こんにちは。会計士の青山です。

資金管理の指標をどう算式化すればいいかについて、自分なりに次のような算式を考えてみました。

資金予測額
(1)3ヶ月先までの資金予測
　現金預金残高＋営業CF今後3ヶ月分－借入金今後3ヶ月返済額-未払金今後3ヶ月返済額-消費税今後3ヶ月以内納付額

(2)6ヶ月先までの資金予測
　現金預金残高＋営業CF今後6ヶ月分－借入金今後6ヶ月返済額-未払金今後6ヶ月返済額-消費税今後6ヶ月以内納付額

(3)12ヶ月先までの資金予測
　現金預金残高＋営業CF今後12ヶ月分－借入金残高-未払金今後1年内返済分-消費税今後12ヶ月以内納付額

（補足説明）
　・未払金とはリース料の未払金を想定しています。
　・営業CF＝営業利益＋減価償却費±運転資金-法人税等額
　　上記の法人税等額は営業利益×法定実効税率と考えればよい
　　上記の法人税等額とは法人税、事業税、住民税のことです。
　・法人税等の中間納付がある場合にはその額も随時考慮する
　　ただし、営業CFで法人税等額は差し引いていることに留意する
　・設備投資を行う場合には、その額も随時考慮する
　・業種によっては他科目も考慮する
　　⇒建設業の未成工事受入金等

上式の考え方のポイント
(1)今後の営業CFから借入金等を返済すると考える
　そのため、現在の現金預金が借入金より少なくても、だからダメとは考えない。単純にB/Sの現金預金残高と借入金残高の比較をしない。

(2)借入金返済額や未払金返済額は確定額であるのに対して、今後営業CFは予測に過ぎない
　そのため、売上のぶれが大きい業種等では複数シナリオ（ベスト、ベース、ワースト）で予測する

以上です、いかがでしょうか。