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多くの経験と捨てたプライド

群馬へ行ったのは、知り合いの方が服屋さんを経営していて、美容師を、辞める時に写真をやりながら仕事を手伝ってと、声をかけてもらったのがきっかけでした。借金もまだ残っていたので、助けてもらいながら写真に挑戦しようと思っていました。

しかし、服屋さんの片手間に出来るような仕事ではなく、一緒に働いていたスタッフにも迷惑をかけてしまう事もあり、次第に写真家になる夢は薄らいでいきました。

そもそも、美容師から逃げてきた様なもので、気持ちは強く保てなかったんだと思います。

服屋さんの仕事も大変でしたが、全国展開しているお店で、東京に出張に行ったり、刺激はたくさんありました。声をかけてくれたオーナーさんは全国で個人、店舗共に売り上げ1番を何度も取ったことのある方で、その方の側で接客を学べた事は今でも自分の力となっています。そして何より経験して良かったのは、新店の立ち上げに3度も立ち会えた事です。この経験が自分のお店を開く時にとても役立ちました。

それと厳しく指導してもらっていた中で、自分の仕事に対する心の持ち方を変えた言葉、

「自分が出来ていると思うな」

を教えてもらえた事でした。自分の心のどこかで自分が出来ていると過信していると、人の言葉は耳に入らないし、無駄にへこみます。出来ていないと、謙虚な気持ちを持ち続ければ、言われて当然、教えてくれてありがとう、もっと勉強しなければと、そういう思考に変化しました。

そうすると、以前超えられなかった壁を越えることが出来たのです。ちなみに自分の壁は、同年代で自分より仕事の出来る人が現れること。

美容師の時も、服屋さんの時も、同じ壁は巡り巡って面白いように出てきました。

そして気付きました。

勝たなくていいんだと。

乗り越えなければいけなかったのは、相手を認め、自分を磨く心を持ち続けることだと。

人生において大きな教訓を得ることが出来ました。服屋さんとそこのオーナーさんが始めたおむすび屋さんも始まり、たくさん経験を積み楽しかったのですが、うちは母子家庭で地元に1人で暮らしている定年過ぎても働いている母がいてそれも心配だったのと、地元に帰ってもう1度美容師に挑戦してみたい、そして自分のお店を持ちたいと考えるようになり、7年間いた群馬を離れることにしました。お世話になった方々には今も感謝してます。

それから地元の宮城県登米市に戻ってきました。まずは自分のお店を出すにしてもお金が必要で、さらにその時すでに34歳。時間は限られていたので、ブランクを取り戻し、お金を稼げる美容室を探しました。

働き始めると、ブランク、、というか元々出来なかったことが多かった為、全然使い物にならず、ここでも迷惑をかけました。それでも以前とは違い、その自分を受け止めて、目標もあったので諦めずにやり続け、出来ることが増えていき、頼られる事も増えました。

1日100人くらい来るお店で、まさに老若男女、幅広い客層のお客様がいらっしゃいます。沢山の方に携われたこの経験が自信とのりましたし、後々の適応力を上げる力になりました。

難しいお客様程携わってみたいと思うようになり、そしてその出来るか出来ないかという状況に挑戦する事が自分のレベルを上げてくれる1番の方法だということに気がつきました。

何にでも言えると思いますが、いつも出来ることばかり、つまりは失敗しないようなことばかりしていても成長しない、という事です。

ドラクエのボスキャラに挑む時と同じですね。強い相手の方が沢山の経験値をもらえたり、強い武器や防具を手に入れることが出来ます。

そして、目標としていた金額を3年半で貯めてオープンする事が出来ました。ここまで遠回りしたなと思ったり、この道を通ってこなければ今の自分はなかったなと、思ったりしてます。

長かった道のりに思えますが、ひとつだけ言えることは

「無駄な事なんてひとつもなかった」

という事です。

うまくいかなかった時も、プライドを捨てれなかった時も、今の自分を作り上げている大切な要素です。

何かに諦めている人はいませんか?

読んでいただければわかるように、自分は優秀ではなく、むしろダメな方、、というか自分よりダメな人をあまり見たことがありません。。

それでも。がむしゃらに、何かに挑戦する事が出来れば、後から自分を責めなくてすみます。

それがうまくいっても、いかなくても。

どうか諦めずに。自分も頑張ります。

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