目標と決心の強さ
こんばんは。青山です。
◎ 目標を定め、決心する強さ
皆さん、今年の目標は何かできましたか?
年明け、1/8までに15万円を稼ぎたいという短期目標を掲げたお店がありました。
8日間で15万円というと、月60万円の売上ペースです。不可能ではありませんが、今、THIRDでも月60万円を売り上げるお店は少なく、その店舗でも平素だいたい40万円で月60万円をだすことはありませんでした。
結果から言うと、この8日間で15万円を達成しました。お正月とは言え、平素の調子だと少し高い目標でした。
これは『明確な数字での目標設定』と、『決心』があったからです。こうした、目標と決心で『望む結果を達成』するケースを何度もみてきました。
なので、『目標と決心』について、有名な書籍を元に書いてみようと思います。
また最後に無意識と脳科学的な側面も説明したいと思います。
「目標」と「決心」の大切さは、スティーブン・R・コヴィーの**『7つの習慣』とデール・カーネギーの『道は開ける』**の両書で人生を豊かにする基盤として繰り返し強調されています。これらの書籍の教えを基に、それぞれの要素の意義と両者のつながりについて説明します。
『7つの習慣』における目標と決心の大切さ
目標の重要性
1. 「終わりを思い描くことから始める」(第2の習慣)
コヴィーは、「人生の最終目標や価値観を明確にすること」が、意義ある行動を生む出発点だと説いています。目標が人生の羅針盤となり、行動の方向性を定めます。
• 目標は選択をガイドする基準: 目標が明確であれば、日々の行動が一貫し、成果を得やすくなります。
• 価値観に基づく目標の設定: 単なる短期的な達成目標ではなく、人生全体の価値観や使命に基づいた目標を描くことで、長期的な充実感を得ることができます。
決心の重要性
1. 「主体的である」(第1の習慣)
目標を設定しても、それを実現するためには主体的に行動する決心が必要です。コヴィーは、「刺激と反応の間には選択の自由がある」と述べ、何が起きても自分の意思で選択し、行動する力を大切にしています。
• 決心は環境や他人の期待に流されず、自分の目標に基づいた行動を取る力を生み出します。
2. 実践と継続の決心
コヴィーは「成功は習慣の結果」と述べていますが、それを支えるのは、日々の小さな決心の積み重ねです。困難に直面しても目標に基づいた行動を選び続けることで、真の成功が得られます。
『道は開ける』における目標と決心の大切さ
目標の重要性
1. 不安を取り除くための目標
カーネギーは、不安に対処する最良の方法として「具体的な行動計画を持つこと」を挙げています。目標を持つことで、不確実性が減り、不安が行動に変わります。
• 小さな目標を積み重ねる重要性: 「今日一日を精一杯生きる」という短期的な目標が、心の平穏を保ちながら成果を上げる秘訣だと述べています。
2. 目標がもたらす行動の集中
明確な目標は、エネルギーを適切に集中させます。何をすべきかが明確になるため、無駄な迷いや行動が減り、効率的に前進できます。
決心の重要性
1. 行動を起こすための決心
カーネギーは、「行動は不安の特効薬だ」と述べています。目標に向けて進むには、まず「やる」と決める決心が必要です。
• 最悪の事態を受け入れる決心: 最悪の可能性を受け入れる覚悟を持つことで、恐れや迷いを克服し、行動する力を得られます。
2. 決心の反復と継続
カーネギーは、一度の大きな決断よりも、小さな決心を日々積み重ねることの重要性を説いています。「今日一日を乗り越える」という決心が、大きな成果や人生の充実につながるとしています。
目標と決心のつながり
目標が決心を生み出す
• 目標は行動の理由を与える
目標があることで、「なぜ行動するのか」が明確になり、行動を選択する際の迷いが減ります。目標を基に決心することで、困難にも立ち向かう力が生まれます。
決心が目標を達成する手段となる
• 行動しなければ目標は達成できない
どれほど良い目標を持っていても、行動が伴わなければ達成はできません。日々の決心が、目標を現実に近づけるためのエンジンとなります。
目標と決心の相互作用
• 目標が明確だと、決心が揺るぎないものになる
人生の価値観や目的に基づく目標は、決心を支える基盤となります。一方で、決心がなければ目標は単なる理想に終わり、実現に至りません。
実践へのアプローチ
目標を設定する
1. 価値観や使命に基づいた目標を描く(『7つの習慣』)
• 長期的な人生のビジョンを考える。
• 短期・中期の目標を具体的に設定する。
2. 現実的で小さな目標を積み重ねる(『道は開ける』)
• 「今日一日を精一杯生きる」など、達成可能な目標を設定する。
決心を行動に変える
1. 主体的に選択し、行動を起こす(『7つの習慣』)
• 目標に基づいた行動を日々選ぶ。
• 困難に直面しても、価値観や目標に従った決心をする。
2. 小さな決心を繰り返す(『道は開ける』)
• 毎日「行動する」と決めることで、不安や迷いを克服する。
• 最悪の事態を受け入れつつ前進する。
結論
『7つの習慣』と『道は開ける』は、「目標」と「決心」が相互に補完し合い、成功や充実した人生を築く基盤であることを示しています。
• 目標は行動の方向性を示す羅針盤であり、人生に意味を与えます。
• 決心は目標を実現するための力であり、日々の行動を支えます。
この両者を実践することで、困難や不安を乗り越え、充実した人生を送ることが可能になります。
目標と決心が人間の脳に与える影響を、脳科学の視点から説明すると、それは主に脳の動機づけシステムや意思決定プロセスに関連しています。これらは、行動や感情、思考の無意識的な部分にも大きな影響を与えます。
目標が脳に与える影響
目標を持つことは、脳の働きに強力な影響を及ぼし、無意識的なレベルで行動を導きます。
ドーパミンの分泌と報酬系の活性化
• 目標がドーパミンシステムを活性化
目標を設定すると、脳は「報酬系」と呼ばれる領域(特に側坐核や前頭前野)を活性化します。このとき、ドーパミンという神経伝達物質が分泌され、目標達成へのモチベーションが高まります。
• ドーパミンは、単に「達成感」を得るだけでなく、目標に向けた努力を続ける力を無意識的に支えます。
• 脳は、目標に向かうプロセス自体にも報酬を感じるように設計されています。このため、目標があるときは、その途中の小さな成果でも達成感を感じやすくなります。
注意資源の集中
• 目標がRAS(網様体賦活系)を刺激
脳幹にある**RAS(網様体賦活系)**は、情報を選別し、重要なことに意識を集中させる役割を果たします。目標を設定することでRASが活性化し、目標に関連する情報やチャンスに対して敏感になります。
• たとえば、新しい車を購入しようと考えた途端、同じモデルの車が目につくようになるのは、このメカニズムによるものです。
脳の構造的変化(神経可塑性)
• 長期的な目標に向けて努力を続けると、脳の神経回路が再構築されます。具体的には、目標達成に必要なスキルや行動をサポートする神経回路が強化されることで、行動が無意識的に目標指向となります。
決心が脳に与える影響
決心(意思決定)は、脳の無意識的なプロセスに大きな影響を与え、行動や態度を形成します。
前頭前野と意志力の関係
• 前頭前野の活性化
決心をする際、脳の前頭前野(特に背外側前頭前野)が活性化します。この領域は、意思決定や計画、自己制御を司る部分です。決心を繰り返すことで、この領域が強化され、意志力や計画実行能力が無意識に向上します。
潜在意識の書き換え
• 決心が潜在意識に影響
強く「やる」と決めたことは、無意識の領域(潜在意識)に記録されます。これにより、意識的に意識しなくても、脳がその目標達成に必要な行動や情報を探すように働きます。
• 繰り返し「やる」と決めることで、脳はその行動を「当たり前のこと」と認識し、意識せずとも実行できる習慣化が進みます。
不安や迷いの軽減
• 決心が扁桃体を抑制
決心をすることで、脳の感情を司る扁桃体の過剰な活動が抑えられ、不安や恐怖を感じにくくなります。これにより、目標に向かうための行動がスムーズに進みます。
目標と決心が無意識に与える相乗効果
無意識的行動の方向づけ
目標と決心の組み合わせによって、脳は無意識レベルで目標達成に向けた行動を自動的に選び取るようになります。
• 目標が行動の方向性を設定
明確な目標は、RASを通じて脳の意識的・無意識的な行動を目標達成に向けて調整します。
• 決心が行動を実行可能にする
決心をすることで、無意識の中で「これをやるのが自分にとって当たり前」という信念が生まれ、行動が持続します。
感情的な満足感とモチベーションの維持
• 目標を持ち、それに向かって進むことで、脳は達成感や充実感を感じるように設計されています。決心はそのプロセスを支える力となり、モチベーションを維持します。
実生活への応用
脳科学の観点を活かすためには、以下のような具体的なアプローチが有効です:
1. 目標を明確にし、視覚化する
• 目標を書き出したり、視覚化することでRASが活性化し、無意識的に関連する情報や機会を探しやすくなります。
2. 小さな決心を積み重ねる
• 「今日やること」などの短期的な決心を繰り返すことで、脳が意志力を鍛え、習慣化が進みます。
3. 進捗を確認し、小さな達成を楽しむ
• ドーパミンの分泌を促すために、進捗を記録し、小さな成功を祝うことが重要です。
結論
目標と決心は、脳の報酬系や注意システムを活性化し、無意識レベルで行動や思考を目標達成に向けて調整する力を持っています。これらを活用することで、効率的かつ持続的に目標に向かって進むことが可能になります。
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