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人に教えさせて頂く機会(Team SH) EP 1


ツイッターをフォローしていただいている方に中にはteam SHのファンの方もいますので、あまり語っていないデザイナー研修プロジェクトの話を書きたいと思います。これは教育分野への今後の事業展開を考えるきっかけにもなった出来事です。多くの中小企業は事業継承に悩んでいます。そして翻って半世紀を活躍したデザインスタジオの真なる事業継承は、新しい未来をつくれる人材育成だと思います。その意味では若干3ヶ月というライザップ並みのインテンシティでゼロからのデザイナー育成プログラムの実施は、会社としては初の経験であり、直系の後輩となります。僕にもたくさんの学びがありました。

ことのなりゆき(なぜそうなった?)

2018年の5月に上海で弊社の代表の写真展がありました。(うちの社長、実は建築現場フォトグラファーです)そして、遡ること10年前、上海の森ビル(上海国際金融中心)が建設中に、当時の森ビルの会長さんのオススメで写真を取ることになり、そのご縁が時間を経て形になり、10年目に当たる2018年に大規模展覧会を開催する運びとなりオープニングセレモニーが開催されました。

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その時に、ひさしぶりに当時のTeam SHの代表(総裁)に再会。彼は元森ビルのエリートで10年前に写真を撮る際に同行して頂いた懐かしい方です。名刺を出されてTeam SHって?となり、説明を受けて理解。なるほど、これからデビューする中国版AKB48をマネイジメントするのですね。大変ですね〜〜。と雑談をしていたら、

「中国ではアイドル時間は日本より短い、一番可能性がある10代〜20代前半をAKBに捧げる彼女達に、辞めた後も彼女達が輝けるフィールドを在籍中から作ってあげたい。」

と熱意をもって語られ、それなら一生の仕事になるかもしれないデザイン分野で育成とか出来るといいかもね〜〜と、特に深い意味も無くリプライしました。

それから約1ヶ月週間後、来日中の彼から連絡がありミーティング。上海でした何気ない返事に反応した彼は、ぜひ12月にデビューする時に共同プロジェクトが出来ないかと、その内容はメンバーのセカンドキャリアを在籍中から開発で第一弾をファッションでという事でした。正直盛り上がり過ぎて、う〜ん。どうしましょうか。という感じでしたが、いくつかの条件が整うことができたら取り組みましょう。となりました。(当初は一期生オーディション中から選考してくれと打診がありましたが、本分はアイドルなのでお断りしました。責任が重すぎます。。)

選考プロセス

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プロジェクトは本人の意思と熱意が重要です。こちらからは指名しない。あくまで本人のライズハンドによる応募としました。様々な調整が必要でしたが、なんとか2019年3月〜5月までの研修時期が決定し、デザイナー育成プロジェクトのため3ヶ月間チームを離れ日本での研修、また最終試験に合格したらデザイナーとして活動できる資格を得ることが出来る等を、12月3日のデビュープレスイベントの翌日に共同シェアハウスにて一期生全員に説明。(シェアハウスは半端ない規模。。。中国や。。)しかし、アイドルになりたい一心で数万人のオーディションを勝ち抜いた一期生。最初からセカンドキャリアといわれてもピンとこないのでは?という思いはありました。説明をみんな真面目に聞いていましたが、はたして?

書類選考と面接では以下の点を重視して読み解きました。
・応募理由、なぜやりたい?( WHY )
・どんなデザインがしたいか?(WHAT)


構造はプロダクトのPMFと同じです。HOWがないのは、これは本人の適性やポテンシャルを見ながらデザイナーとなった場合にインフルエンサーマーケに近い形で行うため、応募段階では問いません。 

1月の面接に向けて12月末の締め切りに9名の応募。

正直予想以上に多い。良い意味でみんな自分のキャリアをそれなりに考えているんだろうなと感心。これはこちらもより真剣に選考しないといけない、と気を引き締めて1月の面接に臨みました。

予想外の面接(2019年1月10日)

今でも覚えていますが、ほんと限界的に寒かったです。1月の上海はやばい。皆さんもお気を付けください。大陸の冷え方は圧倒的。さらに上海の某所にある共同シェアハウスでの面談は録画のため音が立たないように暖房を消すという暴挙。はい終了。

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かわいい携帯入れ

面接では9名を個別に面接、また前日に自分の好きなファッションのスタイリング着用をお願いし、現時点でのポテンシャルを測定。(これは主観的な判断です)。この段階で書類選考は済ませておいたので、2〜3人に絞られていました。ただあくまで文字ベースでの印象。面接を重視しているので、各自のプレゼンテーションに期待です。全員がオリジナルなファッションスタイルで自己PR。それぞれが個性的で素晴らしい。さすがにオーディションを勝ち残った実力者です。

選ばれた瑞希は日本語を話せますし、彼女のファッション好きは事前に知っていたので予想通りのプレゼンテーション。WHY?WHAT?が明確です。さすがの安定感。

ここで予想外のプレゼンテーションをしたのが魏新です。

実は彼女は書類選考で絞られた2〜3名には入っていませんでした。あまり印象に残らなかったのが事実です。しかし、面接時に会場に入ってきた時からスタイルングと雰囲気は他の応募者とは別格の存在感がありました。トレンドを踏まえたストリートスタイルに強い印象が残るビジュアル。もちろん、WHY? WHAT?を確認しましたが、センスというポテンシャルが加点となりTOPに並びます。

デザイン研修者決定(瑞希 魏新)

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生写真で最終選考

寒さを乗り越え面接が終わり、暖かい上海市内のAKB-CHINAのオフィスで最終選考。瑞希、魏新を含め有力なメンバーを4名までセレクション。ビザの申請があるので、様々な条件を運営側と確認しつつ、最終決定。

とはいえ、僕の中では瑞希と魏新しか選択肢が無かったので、決めさせて頂きました。その後本人たちに通知は全員ミーティングで行いましたが、発表後に全員が祝福するスタイルはチームとしての団結も感じました。

選考はここまでこれから日本側の受け入れ態勢、住宅、ビザ申請を急ピッチで進めます。

いかがでしたでしょうか。書く時間が確保しつつ、またの機会に続きを。


追記

三人?というアイデアもありましたが、その場合の三人目は吴安琪でした。ただ年齢的にビザ関係に問題が。三人も面白い機会だったかもしれません。

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#アイドル #akb48 #教育 #ファッションデザイン #デザイナー育成  




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