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あおヤギさんからの手紙#22 国会の本気度が問われる!?憲政史上初、ジェンダー平等に関する意識調査を実施。


こんにちは。衆議院議員の青柳陽一郎です。
梅雨に入りましたが、皆さまご機嫌いかがですか? 
今週もあおヤギさんからのお手紙を届けます!

ベトナムフェスティバル2022を開催!

(写真:ベトナムフェスティバル2022 当日パンフレット)

6月4日、5日に東京代々木公園で毎年恒例のベトナムフェスティバル2022を開催しました。私は2008年に事務局長としてイベントを立ち上げ、今年で15年目になります。2020年からは共同委員長として主催しています。

(写真:ベトナムフェスティバル2013年より)

ベトナムフェスティバルは、日越外交関係樹立35周年を記念して、両国のナショナルプロジェクトとしてスタートし、初回は皇太子殿下の行啓を賜り、3日間で15万人の来場者を迎えた史上最大の日越交流イベントとして大きな成功を収めました。2013年の40周年には、秋篠宮殿下紀子妃殿下をお迎えすることができました。以来、ベトナムの「今」を伝える祭典として毎年10万人を超える多くの方々にご参加いただき、今日では日越交流イベントとして国民に定着し、ベトナム政府が海外で毎年開催することを決定した唯一のイベントになったのです。

(写真:ベトナムフェスティバル2022閉会式より)

それはコロナ禍にあっても、皆さんの熱意によって毎年開催してきたのです。今年は、2年ぶりに代々木公園で開催、3年ぶりにベトナムからトップアーティストが来日、3年ぶりに100ブースを超える出店となり、美味しくヘルシーな料理、情熱のステージパフォーマンス、美しいアオザイで、イベントが彩られ、成功裏に終えることができました。会場に溢れた活気と笑顔は、私たちの何よりの喜びです。そして本年2月、天国へと旅立たれたベトナムフェスティバル創設者で、生涯を通じて日越関係の発展に尽力された私の師である松田岩夫先生(元国務大臣)にも良い報告をすることができました。

(写真:ベトナムフェスティバル2013年 故松田岩夫先生 スピーチの様子)

私たち実行委員会メンバーは故人の遺志を継ぎ、これからもこの素晴らしい取り組みを繋いでいくことで、日越関係の深化に尽くしていきたいと思います。

(写真:ベトナムフェスティバル2022 開会式)


憲政史上初、ジェンダー平等に関する意識調査を実施

(写真:「議会のジェンダー配慮への評価に関するアンケート調査」報告書)

6月9日、今国会の会期末が近づく中で、議院運営委員会理事会は、議会のジェンダー配慮への評価に関するアンケート調査」の報告書を取りまとめ公表しました。
政治分野における女性の参加は世界の議会共通の課題と言えます。我が国も加盟している「列国議会同盟(IPU)」では、2012年に「ジェンダーに配慮した議会のための行動計画」を採択し、そのための手段として、IPUツールキットを活用することが推奨されました。そのIPUの直近の調査によると、日本の女性議員の割合は191カ国中166位。(日本の女性の衆院議員は9.9%、参院議員は22.9%)2021年3月31日の世界経済フォーラムによる「ジェンダー・ギャップ指数2021」では156カ国中120位と低迷しています。首長や地方議会に於いても同様の傾向で、日本は女性の政治参画が遅れている状況です。

世界では約6割の国・地域が、政治分野のジェンダー格差を是正する「クオータ制」を導入しているとされています。クオータ制は、「議席割当制」「法的候補者クオータ制」「政党による自発的クオータ制」があり、日本においても、法改正や政党による取り組みが必要との声が年々大きくなっていると感じます。

こうした状況を受けて、今年3月8日の国際女性デーに開催された議院運営委員会理事会の場で私から、このツールキット活用したアンケート調査を院として実施すべきと提案し、各党で合意がなされ、実現することとなりました。

全衆議院議員を対象に議員の意識を調査するアンケートは史上初めてのことでしたが、最終的に目標とした82%強の回収率で有意な調査となりました。


立憲民主党ジェンダー平等推進本部総会を開催

(写真:党ジェンダー平等推進本部総会)

この調査をもとに、ジェンダーと政治の専門家である三浦まり上智大学法学部教授を招き、党ジェンダー平等推進本部総会を開催しました。

三浦先生からは、本調査は世界に誇る調査報告になる、これを契機にジェンダー主流化の取り組みを進めて欲しいとのコメントをいただきました。

さらに、国会に
(1)ジェンダーに関する特別委員会を設置する
(2)議院運営委員会にジェンダーに関する小委員会を設置する
(3)予算委員会等の委員会質疑でジェンダー問題を扱う時間を設ける(4)国会職員にジェンダーの専門家を配置する、ジェンダー問題の職員研修を実施するなど具体的提案をいただきました。

(写真:党ジェンダー推進本部総会で登壇中の三浦まり教授)


私たちとしてもこれを調査で終わらせることなく、着実に進めていくことを議院運営委員会の理事会で確認し、実行していきたいと思います。

(写真:衆議院議員運営委員会での議論の様子)


素材を生かすも殺すも我々議員次第。女性の活躍推進が進む企業ほど経営指標が良く、株式市場での評価も高まるという時代、多様性の強み・女性の視点が必要とされるいま、不断の改革を行ってまいります。

ちなみに、私が所属する立憲民主党はジェンダー問題に非常に積極的な政党で、国政選挙、特に今回の参議院選挙では、男女半々の議会「パリテ」の実現を目指し、候補者の男女比を1:1にするという高い目標を掲げています。(今日現在実現見通し)
人口の半分を占める女性が政策を立案し、決定する政治の場に参画し、より多様な声が制度・政策・予算に反映され、生きやすい社会を実現していきたいと思います。

本件は多くのメディアで報道されました。

(写真:メディアの囲み込みの様子)


NHK 「衆議院 女性参画の取り組み点検 全議員と政党対象にアンケート
朝日新聞「国会「ジェンダー平等」を点検 無記名調査で実施へ
朝日新聞「ジェンダー平等点検、今国会中に報告書作成で合意
東京新聞「女性の政治参画、男性議員は後ろ向き 衆院で初、全議員にジェンダー意識調査
神奈川新聞「立民・青柳氏 男女共同参画実現へ意欲


以上、青柳陽一郎でした。