秋に聴きたいジャズ
Mal Waldron"The Quest"( New Jazz/1962)
Mal Waldron – piano
Eric Dolphy – alto saxophone, clarinet
Booker Ervin – tenor saxophone
Ron Carter – cello
Joe Benjamin – double bass
Charlie Persip – drums
焼き芋の季節です。焼き芋と言えば焚き火でしょう。このアルバムに収められている「ファイヤー・ワルツ」は、ドルフィー=リトル・カルテットの『ファイブスポットvol.1』で演奏される「ファイヤー・ワルツ」のオリジナルで、ブッカー・リトルの代わりにテナー・サックスのブッカー・アーヴィンが参加しています。こっちの「ファイヤー・ワルツ」は焚き火で枯葉がメラメラ燃えるような感じ。焼き芋を焼くにはいいような気がします。『ファイブスポットvol.1』は瞬間に火が付くガスバーナですね。
このアルバムはドルフィーが参加していることが一番のポイントなんですが(後に発売されたときにはドルフィー名義になっていたり)、やっぱチェロを弾く(ピッチカートも)ロン・カーターがポイントでもありますね。「ウォーム・カント」のなんとも言えない温かみと不思議なサウンドがそれまでにないジャズ(チコ・ハミルトンに似ているのかも)で面白いです。
それとブッカー・アーヴィンの温かさ。激しくとも温かさを感じるのは何でしょうね。人柄なのか?