コルトレーンよりコルトレーンらしく
Alan Skidmore Quartet"Tribute to 'trane"
1.Resolution
2.Lonnie's Lament
3.Bessie's Blues
4.Crescent
5.Dear Lord
6.Naima
7.Mr PC
フランスのジャズ・ミュージシャンを紹介したにはイギリスのジャズ・ミュージシャンも紹介しなければと思い(ネタ切れの部分もあるけど)、今日はアラン・スキドッモア。この人はジャズを聴くより早く、あるロック・アーティストのアルバムで知った。イギリスではそういうの多いみたいですね。ローリング・ストーンズにロリンズが取り上げられていたり、プログレでホーン・プレイヤーがバイト(フリーランサーだからバイトとは言わないか)していたり。
それでは早速聴いてみましょう。
そうケイト・ブッシュのデビュー・アルバム『天使と小悪魔(The Kick Inside)』の中の一曲「サクソフォン・ソング」の歌伴ですね。フュージョン畑のスタジオミュージシャンが新人歌手(ケイト・ブッシュのデビュー作です)の為に一肌脱ごうという感じですか。妙に板に付いてます。このサックスを聴いてサックスプレイヤーてモテ男なんだろうなと想像してしまいました。
Alan Skidmore Quartet"Tribute to 'trane"は全曲コルトレーンのオリジナル曲が代表曲に上げられるものばかりですけど、選曲が渋い。最初の一曲目が『至上の愛』の二曲目の「承認」から入るところなんか、俺はコルトレーンをやるんだ!という意気込みを感じます。
もう一枚のライブ盤『S.O.H.: Live in London』もコルトレーン完コピバンドですけど、こっちはアラン・スキドッモアのオリジナル曲なんでしょうね。ライブ盤だけあって盛り上がります。
コルトレーンの全体像を知るにはこの選曲はベストだと思います。ミュージシャン好みというか。コルトレーンより聞きやすくなっているのもポイントですね。
(ジャズ再入門vol.42)