選挙映画は面白い2
『香川1区』(日本/ 2021年)監督大島新
解説/あらすじ
第49回衆議院議員総選挙に焦点を当てた新作ドキュメンタリー。
保守王国と言われる香川での自民党はなりふり構わずの選挙戦。パーティー券は、強制的に売っているのに参加しちゃ駄目よって、どこのヤンキーだよ。それでも県民は自民党に入れるのは何かと見返りを期待しているから。どこの保守王国もこんな感じの選挙をやっているのだろう。保守王国の地盤というのは侮れない。
今回の衆議院選で小川淳也候補が勝てたのは話題性によるところが大きいのだと思うと共にやっぱ投票率なんだと思った。話題の選挙区になることと平岩デジタル大臣の悪代官ぶりが目立った。こんな失策する大臣はあまりいないだろうから、次の選挙ではわからないんじゃないかな。
沖縄の名護市長選挙では投票率も落ちて話題性もなかった。現職という強み。何よりも投票率を上げることは、争点でも話題性を持つことだと思った。投票率を10%ぐらい上げないと自民の基盤は変わらない。あと維新のちゃちゃ入れ。あれは、抗議したくなる。革新側を潰そうとしか思えない。大人になれと言ってたが、そういう同情票もあったのだと思う。
辻元議員は、自分の選挙区で維新に散々やられているのに、もっと抗議してもいいと思った。維新のやり方は、次の参院選で名前を売るためだっただったのだろうか?維新は、保守勢力と見ないと。立憲民主も駄目なんだけど候補者だけの魅力になっている。
今回は、映画(前回の選挙『なぜ君は総理大臣になれないのか』)と本(『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』)があったから当選出来たのだと思う。そのぐらいの話題性がないと他の保守王国は厳しい。日本の選挙は利益誘導選挙。だから、かえって小川淳也候補のようなまっすぐな候補の方がわかりやすい。
あとNHKはひどかったな。自民党べったりなのが良くわかった。
関連映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』