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ミャンマー難民も気にして

『僕の帰る場所』(日本/ミャンマー/2017)監督藤元明緒 出演カウン・ミャッ・トゥ/ケイン・ミャッ・トゥ/アイセテッ・ミャッ・ナイン/來河侑希/黒宮ニイナ


解説/あらすじ
東京の小さなアパートに住む、母のケインと幼い兄弟。入国管理局に捕まった夫アイセに代わり、ケインは一人家庭を支えていた。日本で育ち、母国語を話せない子どもたちに、ケインは慣れない日本語で一生懸命愛情を注ぐが、父に会えないストレスで兄弟はいつも喧嘩ばかり。ケインはこれからの生活に不安を抱き、ミャンマーに帰りたい想いを募らせてゆくが——。

4月17日のNHKスペシャル『忘れられゆく戦場〜ミャンマー 泥沼の内戦〜』を観たのでなんとなく気になって観たが、これが現実なのかと感情を揺さぶられた。ミャンマー人を助けるボランティアに日本人の不誠実さをなじる妻の言葉に胸が痛む。ボランティアの人が言われるべき言葉ではないのだが、そうした状態にしているのは日本政府だ。

ミャンマーで何が起きているのか -What's Happening in Myanmar?- NHKスペシャル NHKでは現地で市民が撮影した動画を集め、分析しています。クーデター後の弾圧の実態や市民たちの死の真相究明につなげていきます。 https://www.nhk.or.jp/special/myanmar

<映画を観て、ミャンマーを宿泊vol.2> 『白骨街道ACT1』 + 『僕の帰る場所』という特別上映。「白骨街道」というオープニングで、かつてミャンマーで戦争をした日本人の遺骨収集の作業をミャンマー人がやっている。藤元明緒監督は、去年観た『海辺の彼女たち』も日本における難民問題を鋭くえぐった作品だった。それは、日本の戦争の傷跡でもあるのだと思う。それでも難民を認めないで強制退去させようとする。

ミャンマーの動乱で日本に亡命してきた子供2人がいる夫婦。夫は難民申請をするが、いつまでも受け入れられずに妻は慣れない日本でホームシックになり病気になる。夫を残して妻と子供はミャンマーに帰るが日本育ちの長男(十歳ぐらい?)は生活に慣れずに日本に帰りたいという。

日本では妻が病気になり、ミャンマーでは子どもたちが日本に帰りたいという。なによりも夫婦が生き別れ暮らさなければなければならない現実が悲しい。子どもたちとのスマホでの通話が悲しい。

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