The Rolling Stonesあれこれ
The Rolling Stonesを聞く。
チャーリー・ワッツが亡くなったというツイートが流れてきたが、その前に流れてきたジャン=リュック・ナンシーの死亡ツイートの方に関心を寄せた。それでもローリング・ストーンズは数少ない好きなロック・バンドだ。それも最近になって特に好きになったのは、やはりこのPVから。
コロナ禍の世界を瞬時にPVにして動画をアップした彼ら以上のパフォーマンスはあるだろうか?
そして2016年の年末に流れてきたのは彼らのルーツミュージックをリスペクトした"Blue & Lonesome"このアルバム。ちょうど同じ頃、73歳のミック・ジャガーが若い女に子供を産ませたとニュースも。その時流れたツイート。
「ミック、新譜注文したからミルク代の足しにでもしてくれ」
WOWOWで観た「ザ・ローリング・ストーンズ・ライブ・イン・キューバ2016」は凄いドキュメンタリーだった。オバマ大統領が前座として、ローリング・ストーンズをプロモートしたようなドキュメンタリー。キューバ人のノリの良さと熱狂が素晴らしい。音楽に国境はないと知らしめた。
チャーリー・ワッツ関連だとソニー・ロリンズの参加したアルバムはジャズ好きのワッツのアイデアだと。この頃も現役バリバリのロリンズのサックスソロは好きだけど、アルバムとしてはいまいちかな。この曲は好きだ。今聞くとチャーリー・ワッツが効いている。
ローリング・ストーンズを最初に意識して聴いたのは「黒くぬれ!」。このチャーリー・ワッツもいい。それでもオリジナルより前にRCサクセションで聴いていた。
実はローリング・ストーンズの名前を最初に知ったのはP.K.ディックの小説『ティモシー・アーチャーの転生』からである。
わたしはジェフが火をつけてくれたマリファナを受けとり、深ぶかと吸いこんだ。少なくともこれで話すことはできなくなった。もう少ししたら、知ることも考えることできなくなる。思いだすことさえも。『スティッキー・フィンガーズ』をかけてよ、とわたしは心のなかでつぶやいた。ストーンズの曲。『シスター・モーフィン』を。こういうものすごい歌詞を耳にすると、気が静まるのだ。