百人一音(その他)
思いつくままにやったので取りこぼしがけっこうあることに気がついて、あと10はそれらのアーティストのアルバム。日本人でやろうと思ったけどこれまで出してしまっているので、10人はなかった。これを上げたら修正もしたほうがいいかもしれない。
91 ヤン・ガルバレク『オフィチウム』
北欧のコルトレーンと言われたりキース・ジャレットのヨーロピアン・カルテットで活躍していたり初期はコルトレーン的なスタイルだったけど北欧のミュージシャンと共演するあたりからポスト・コルトレーンとなっていく。このアルバムはグレゴリー聖歌のビリヤード・アンサンブルとの共演アルバム。ジャズという枠を超えている。
92 ジョニー・グリフィン『ザ・ケリー・ダンサーズ』
ジョニー・グリフィンは改革者ではないのだが、安定した豪快さが魅力のテナー・サックス。このへんはハンク・モブレーでもアイク・ケベックでもブッカー・アーヴインでもいいんだが、一番モダンだと感じるグリフィンかな。
93 リー・コニッツ『ウィズ・ウォーン・マシュ』
アルト・サックスでリー・コニッツを忘れていたレニー・トリスターノ門下(トリスターノも入れなかったが)のウォーン・マシュとは兄弟のようなアルトだった。
94 アート・ペッパー『ミーツ・ザ・リズムセクション』
アート・ペッパーも入れ忘れていた。アート・ペッパーは後期も好きなんだが、ここはマイルスのリズムセクションとやった人気盤。
95 ハル・ウィルナー『Lost in the Stars』
ハル・ウィルナーはプロデューサーだけどこの一連のトリビュート・アルバムはジャズの人だけじゃなく境界を超えてミュージシャンを集めているので面白い。クルト・ワイルが現代に蘇る。
86 スティーブ・レイシー『One-Upmanship』
マル・ウォルドロンのリーダー・アルバムなのだがレイシーとマルはお互いに通じるようで何枚かアルバムを残していた。マル・ウォルドロンが亡くなったあとに追悼盤をレイシーが出したのだ、それからしばらくして亡くなってしまった。
87エロル・ガーナー『Concert by the Sea』
エロル・ガーナーは去年だか一昨年だかに未収録音源アルバムが出てそれが良かったのだが出てこなかった。クリント・イーストウッドの映画『恐怖のメロディー』はミスティーだったか。大西順子の「ピアノ・プレイ・ピアノ」が好きでそれがエロル・ガーナーの曲だと知って好きになった。
98鈴木勲『ブルー・シティ』
ジャズ喫茶で一時的に流行る曲があって、「ブルー・シティ」はなんか流行っていた思い出。
99 富樫雅彦『スピリチュアル・ネイチャー』
富樫雅彦は聴くときに構えてしまうアーティストだが、このへんは日本の夏というネイチャー・ジャズのような。当時はコマーシャル的なアルバムと捉えられていたようだ。バリバリのフリー・ジャズじゃなく日本のメインストリート系ジャズというような(ナベサダが入っていたり)。今の方が評価されるかもしれない。
100 阿部薫『なしくずしの死』
阿部薫を知ったのは偶然入ったジャズ喫茶でなんかいろいろフリー・ジャズを聞かせてくれた時にに阿部薫をかけてもらったが二度と行くことはなかった。もともと途中駅にあったし、まだジャズを聴き始めて間もない頃だったから。後に間章とか知るようになったり、このあとセリーヌの本に感動したり。「なしくずしの死」はただ生きているだけなんだがということが。