コルトレーンの最後の演奏旅行は日本だった
Jhon Cltrane"Live in Japan"
昨日、『ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーン』を観に行ってコルトレーンの最後の演奏旅行が日本だったと、それも最終日に長崎での演奏が組まれていた。その演奏が流れたのですが、ライブ盤で調べると東京録音になっている。
ジョン・コルトレーンと長崎
https://youtu.be/OR2_vixNQYU
その後にでたJohn Coltrane "Concert In Japan (1973)"は別録音かと思ったがどうも同じのような気がします(東京の最終公演ということでした)。ちょっと映像に音を被せたのが別だったのは、編集テクニックなんだろうけどコルトレーンの魂!は、どうなるんじゃ!と思ったものです。
ただこのライブ・アルバムも素晴らしいのです。57分の「マイ・フェヴァリット・シングス」なんて考えられますか?「クレセント」(こっちは圧倒されます)も54分の演奏。最初にこのレコードを聴いたときは驚いた。片面に収まることがなく、延々とジミー・ジャリソンのベース・ソロが続くのです。それも今までに聴いたことのないフラメンコ奏法とやらをウッドベースでやっている。
それよりも、それを前座としてコルトレーンの一音が入ってくる高揚感。この構成はマイルスから学んだのです。マイルス・バンドではコルトレーンの長いソロがマイルスの露払い役で一音で決めてしまうのがマイルスのクールなやり方。大抵のマイルスは演奏せずにメンバーに任せといていよいよ興奮状態が高まったときに、鬨(神)の声を上げるのです。
ともかくコルトレーンの最後の演奏旅行の日本録音盤は、とても重要なアルバムなのです。そのライブを理解していた人はほとんどいなかったようですが。なんせマッコイもエルビンも脱退して・新メンバーで延々とフリースタイルの演奏だったのです。
Chapter 16.ジョン・コルトレーン https://jazztokyo.org/column/a-view-with-notes/post-7279/ コルトレーンのライブ・レポート