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女になっても父親役は変わらない
『パーフェクト・ノーマル・ファミリー』(デンマーク/2020)監督マルー・ライマン 出演カヤ・トフト・ローホルト/ミケル・ボー・フルスゴー/リーモア・ランテ
幼いときからパパっ子だった娘が父親が女になるということで家族分裂。次女はそれが許せず父親に冷たくする。トランスジェンダー映画だけど暗くなくシリアスで面白かった。性別関係なく父親という役割についての映画なのか。思春期映画でもある。
過去のビデオ映像で最高に幸せな家族を映し出し、そこから不幸な現実を抱える家族になる。その落差のみせ方が上手い。へんにコメディタッチにせず、少女目線で思春期からちょっと大人になるような映画。日本人よりそのへんはドライなのかもしれない。姉は14歳で受け入れていた。
デンマークは、性転換のカウンセリングがしっかりしているのだった。それでも父親が女になってしまうのだからただ事ではない。そのへんをシリアスに変にコメディにしないのが良かった。姉が理解あったのでそのへんでバランスが取れている。15歳で堅信式という親戚家族で祝う成人式があるのが興味深かった。