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シン・現代詩レッスン34

今日も川本皓嗣『アメリカの詩を読む 』から「第5講 自分の庭で」からウィリアム・カーロス・ウィリアムズ『ちょっと一言』。名前はやたら長ったらしいが、映画『パターソン』の詩人だった。

結局詩はそれぞれの人が肩ひじはらずに思ったことを自分の言葉で書いていけばいいと当たり前のことを知った。詩の古典から学ぶこともあろうが、詩を書くのはやはり自分自身の生活と生き方だった。

ちょっとひと言 ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ

冷蔵庫に
入っていた
すもも
たぶん君が

朝食の
ために
とって置いたのを
失敬した

ごめん
うまかった
実に甘くて
冷たくて

『ちょっとひと言』ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ

ちょっとひと言   やどかり

熱帯夜で眠れやしない
冷水シャワーを浴びる
クール入浴剤入れて風呂に入る
熱いお茶を飲む
簡易扇風機でどうにかやりすごす

長くて暑苦しい言葉はいらない
さっぱりとクールな言葉が欲しい

キレッキレッのコトバと
冷え冷えの言葉

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