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スイングするより踊りたいモンクのエリントン集

『Thelonious Monk Plays Duke Ellington』(Riverside/1956)

セロニアス·モンク - ピアノ
オスカー・ペティフォード - ベース
ケニー・クラーク - ドラム

オリジナル・ジャケットはモンク・トリオの三人の姿なのだが、こっちのジャケットの方が好きだった。オリジナルにこだわらない。モンクもオリジナルの曲がなくて、エリントン曲オンリーのアルバム。プロデューサーのオリン・キープニュースから「エリントン・ナンバーをやってくれ」とリクエストされたようだ。

これがリバーサイドの一枚目。二枚目もオリジナルはなく、三枚目にして、やっと『ブリリアント・コーナズ』でヒットを飛ばす。プロデューサーはモンクのことをよく分かっていたのかな?エリントンは尊敬されるべきミュージシャンだけど、曲の印象が強すぎてモンク色を出すのにはいまいちな気がする。あまり曲調を変えるのもエリントンに失礼だし、トリオという編成の中で無難にこなしている感じだ。

ただバックの活躍もあってそれほど悪くもないと思ってしまうのは、モンクばかりじゃないという二人のオーソリティの意地だろうか?

セロニアス・モンクの入門盤としてはエリントンの曲が楽しめていいのかもしれない。


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