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鯉のぼり眺めていたい添い寝して

John Lewis 『Grand Encounterー2 Degrees East - 3 Degrees West』 (Pacific/1956)

John Lewis - piano
Bill Perkins - tenor saxophone
Jim Hall - guitar
Percy Heath - bass
Chico Hamilton - drums

ジョン・ルイスはMJQからジャズの世界に入ったのでもともと好きなジャズ・ピアニストだった。パウエル・スタイルのようにぐんぐんピアノを弾きこなすというより淡々と一音一音を紡ぎ出す、あるいはその間を大切にするピアニストだ。セロニアス・モンクに近いのかもしれない。

副題の「東2°ー西3°」は、イーストコーストのジャズ・ミュージシャン二人(ジョン・ルイスとパーシー・ヒース)とウェスト・コーストのミュージシャン三人(ビル・パーキンス、ジム・ホール、チコ・ハミルトン)とメンバーで文句ないのである。ビル・パーキンスがロンリズやコルトレーンだったらとは言いっこなし。それだとバランスが悪いのだった。ビル・パーキンスの他のメンバーに比べて、名前的には劣るからバランスも取れる。そして、このビル・パーキンスが大正解だったことは、一曲目の" Love Me or Leave Me "を聞けば納得がいくのだった。

ジャケットの少女のように(Amazon Musicでは少女が現代っ子になっていた)明るい日差しを浴びて、ハミングするような五月晴れ(たぶん)、今聞くにお勧めな陽気のいい感じのアルバム。ビル・パーキンスの柔らかなテナーに、ジョン・ルイスの心地よいピアノ、ギターのジム・ホールもこういうサイドメンでは輝きを見せる。それをサポートするチコ・ハミルトンのドラムとパーシー・ヒースのベースが調和的。



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