2月も最後だから、朝からフリー・ジャズの日
Don Cherry『Eternal Rhythm』(MPS/1969)
Don Cherry - cornet, gender and saron (gamelan), Bengali, flute in A, bamboo flute in C, metal flute in B flat, plastic flute in C, Haitian Guard, Northern Bells, voice
Albert Mangelsdorff - trombone
Eje Thelin - trombone
Bernt Rosengren - tenor saxophone, oboe, clarinet, flute
Sonny Sharrock - guitar
Karl Berger - vibraphone, piano, gender (gamelan)
Joachim Kühn - piano, prepared piano
Arild Andersen - bass
Jacques Thollot - drums, saron (gamelan), gong, bells, voice
Cover and layout: Heinz Bähr
MPSレコードは、ドイツのレーベルでフリー・ジャズのライブ・アルバムを数多く出している。コルトレーン死後はフリー・ジャズもアメリカからヨーロッパに移り、アメリカの著名なミュージシャンもヨーロッパで演奏した。アメリカではフリー・ジャズからクロスオーヴァーへの移行はポップスとなるが、ヨーロッパではより民族的なワールドミュージックとしての共演が目立つことで、MPSもジャズとワールドミュージックとの邂逅シリーズとしてベルリン・ジャズフェスティバルでは日本人のミュージシャンも紹介されている。
ドン・チェリーはフリー・ジャズからインド音楽に移行する時期で、この長尺アルバムでは、インドの旋律(ラーガ)はコルトレーンも取り入れていた。全体的にリズム主体のカオスの中にメロディーが立ち上がっていく様がスリリングで、例えばラスト近くになると、クリフォード・ジョーダン『イン・ザ・ワールド』の「ビエナ」の旋律が出てくる。
フリー・ジャズの傑作アルバム。こんなライブがあったんだよな。
昨日はスマホ紛失事件(結局あった)やらでごたごたの日で、フリー・ジャズのような一日だった。
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