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短歌レッスン8
オリジナルティを出すためには何が必要か?やっぱブルースだと思うのだ。今まで長い間ジャズを聴いてきてブルースのリズムが宿っているはず。今週のテーマにしたいと思う。
テキスト、公募ガイド『あなたとよむ短歌』続き。
11、意味の重複に注意。出来る!ほんとか?
12、「テーマ詠」は能動的に。「短歌によってテーマを捉え直す気持ちで作歌する」わからん!今日の「うたの日」は、題詠が難しいんだな。「党」にするか?ブルース党で。
13、慣用表現の誘惑。やってしまいそうになる。
14 、1音の可能性。「~よ」使い。やってみる。
15、メリハリをつける。これ大切。リズムの問題だから。
16、五七五七七を守る・守らない。これ難しのだ。プロ歌人が素人歌人がのさばらないようにするための陰謀論かと思うのだ。だって、今更、中世のリズムにしたがわなきゃいけないわけ?でも、投稿短歌は従った方がいいのだろう。添削例も下を八七にしているぞ。ますます混乱する。声に出してみるんだな。百回口ずさむということを言っている俳人がいたな。芭蕉だっけ?
17、連作。俳句ならやっているけど短歌でも連作ってあるのか?笹井宏之賞は50首連作だと。漢の人はやって見て欲しい。さすがにそこまでは。もうプロ認定だよな。
18、風景を取り入れる。感情表現を風景にする。俳句ではいつものことだな。ただ短歌はそれが緩いのかと思った。リアリティの問題だった。これは大切!
19、目と耳が驚く短歌。呪文性ということのようだ。リフレインは効果的。今日の課題!
20、細やかな工夫。助詞に注意しろということか?これは難しい。
今日は、11、12、14を重点項目。
それでは、レッスン。テキスト『短歌をください』。その前に寺山修司でおまじない。寺山修司の歌集に『砒素とブルース』があった。これは心強い。
地下水道を/いま通りゆく/暗き水の/なかに紛れて/叫ぶ種子あり
「地下水道」から初まり「叫ぶ種子あり」で終わる。カッコええ。これぞ、ブルース。ちょい真似。
地下道を抜けて行くのにさまよふは都会の恨み晴らせず叫ぶ やどかり
渋谷地下道をイメージしたんだけど、地名を出した方がいいかもな。地下道→渋谷地下。
テーマは乗物。
やわらかいのりものとしてえらばれた一反もめんが闇をゆきます(やすたけまり・女・47歳)
これ好きだ。「一反もめん」はこの年令じゃなきゃ出せない言葉だよな。前半のひらがなも一反もめんが漂っている感じ。「一反もめん」の白さと闇の対照。ブルースだ。
るるるるるるるるるるるるるるるるるどれがあの子の乗る一輪車(ch・女・18歳)
これ上手いな。るのつながりが呪文だし、呪文なのに楽しい。それを一輪車で受けるのもいい。
地下鉄の乗り継ぎ迷う渋谷地下プラットホームで叫びは消されて
今日、世田谷美術館行くのに田園都市線から京王線に乗り換えねばならんのだ。地下鉄じゃないけど。地下鉄→電車に変えた方がリアリティあるか?むしろ京王線の方がいいか。
改 京王線乗り継ぎ迷う渋谷地下プラットホームで叫びは消され
京王線だとぶつ切りになってしまう。それに地下鉄の騒音感が出ない。だいぶ短歌が理解できたのではないか。それでは「うたの日」にGO!