シン・俳句レッスン100
三月の青空。雨の日も多いのだが。雨水か?
今朝の句の改作。五七五に整えた。最近定形を求めてしまうんだよな。
今日の目標句。
こんにゃくは関係ないと思うが、刺し身がふるふるなのか?さみしかと思った。それもあるかな。
妄想句。
現代俳句の海図(櫂未知子)
俳筋力の先生。この余市なんだ。左川ちかと同じなのか?イメージが全然違う。ニッカウイスキー創業者の娘だと。経歴が面白いな。
塚本邦雄の短歌会にいたとか。もう亡くなっていた俳人。45歳で亡くなったという。早逝の俳人と言えるのかもしれない。
これが櫂未知子の最高傑作だという。よくわからんぞ。ファザコン俳句?
デビューが三十歳と遅いのだそうだ。だから自己流の俳句ということだった。これは句跨りの技法か?塚本邦雄流か?
短歌では五七五で俳句の方が向いていると言われてそうだ。短歌とイメージが随分違うな。短歌はお嬢さんだな。
これ無季なのか?水着を連想させるから夏なのか?でも「ぎりぎりの裸」が体育会系だ。
短歌は本名の文芸、俳句は匿名の文芸、なのだそうだ。櫂未知子のボディコン時代というのは想像できない。
七七五だな。「春は曙」が引用句であるが、そこに口語の俗が来るのか?
新しさと伝統と。雨降っているから雨乞いではないな?
かなり大胆な句を作る人のようだ。
性愛の構図を描いたという。雅に対しての俗。なかなかいいかもしれない。
十年後の俳句で櫂未知子は長谷川櫂に次いで二位だったと。似ているけど微妙に違っている。
櫂未知子が盗作だと奥山まやに問う一文を書いて奥山が非を認め削除したという。この事件によって櫂未知子への非難や誹謗中傷があったという。櫂未知子は後に、この騒動に対して奥山が結社に守られ(誹謗中傷したのは結社か?)、俳句の表現の戦いを放棄したと言っている(作品の自説を変える)。櫂未知子の表現による厳しさとオリジナルティのこだわりを感じる事件だと総括する。
これも性愛を詠んでいるという。イメージが変わるな。
俳句という愉しみ(句会の醍醐味)
『俳句という愉しみ──句会の醍醐味──』小林恭二
句会用に借りた。直前になって勉強するのか、普段やっていることはなんなのかと思うが、伝統俳句の傾向と対策。
80句から10句選ぶのは無理すぎたので結果から。メンバーは、大木あまり、岸本尚毅、小澤實、藤田湘子、有馬朗人、三橋敏雄、摂津幸彦、岡井隆(歌人)の8人。図書館本なんで鉛筆に印が付いていた!
4点句
有馬、摂津、小澤、三橋が選句。うーん、なんか平凡だけどな。そっか、五七五で区切るから「日を推してくる」は太陽を押してくるという意味になっているのか?「大寒の日」ということではないんだ。岡井隆は疑問を言っているのは、俳句の素人だからか?俳人だと納得するんだよな。こういうところだよな。注意しなければいけない。
「押してくる」が素人っぽい言い方だと言う。このへんもよくわからん。大木あまりの句だった。そっか「青梅」が冬から初夏へと向かうようで、それもいいということだった。
これは好きかもしれない。三橋敏雄っぽいな。新興俳句系。岡井、大木、小澤、小林が選句。「なほ大いなる」が説明臭いという有馬評。「なほ」は中七を整えた感じだけどな。俳人はこのへんは厳しい。「凍蝶」は小さいもの、「大いなる凍」は大きなもの(気象?)の対比が魅力。なるほど。たんなるリフレインでもなかったのだ。逆に岡井隆は「なほ」は気にならないという。短歌と俳句の違いだろうか?「なほ」は呼吸だという。このへんの議論は面白い。岡井説に賛成だな。強調的な。藤田湘子の句。
モダンな感じがするけど難しい。サクソフォンを毛布に包むのはプロっぽい感じがする。三橋、藤田、岡井、有馬。ベテラン勢が選句している。サクソフォンのモダンさかな。やっぱサクソフォンが長老好みだと告白している有馬さん。トランペットでは駄目という藤田さん。わかんねえ。
「荒星」と「毛布」が季重なりという摂津さん。そうだ!見抜けなかったけど。藤田は「荒星」は季語と認めないという。さすが重鎮。このぐらな主張があってもいいのかもしれない。摂津さんの句でした。自分で作っておいて疑問を投げかけたのだ。こういうのも句会ではありなんだ。
次は三点句。選評のレベルが高い。やっぱプロだな。
「溪(たに)」の表記がベテランっぽい。ののみどりが苦しいが「の野みどり」ということか?絵画的なのか?岡井、小澤、岸本。べてらん俳人は選んでない。有馬は「橋寒し」が説明だという。「橋涼し」でもいいという。それはちょっと違うと思う。「橋寒し」の方が厳しくて際立った峡谷っぽい。三橋「のみどり」に疑問。これは見立てになってないという。このへんはよくわからん。絵画的な句だからいいんじゃないか?絵画的な句だから見立てというのに厳しいのか?藤田は「のみど」じゃなく「のど」にしろと、意味がぜんぜんわからん。「のみど」という言葉があるのか?「飲み門(と)」の意だそうだ。「のど」とも言うとある。こんなのわかんねえよ。橋と一文字が離れているのも欠点だという。このへんの意味がわからん。作者は藤田さんでした。「飲み門(と)」はひっかけ問題だったのか?若いやつにはわからんだろうみたいな。辞書引かなきゃわからんよな。こういう句は好かん。
これは即興で作った感じがして面白い。大木、小澤、小林。大木は即興性を言っている。「冴え冴えと」が上手いという小澤。三橋はよく見る光景だと。月並みということか?でも「冴え冴えと」はなかな言えないと思う。このへんがプロっぽい。藤田は「冴え冴えと」が人に使う言葉じゃないと言う。難しいな。有馬も季語としての「冴え」は人に使うべきじゃないという意見だな。このへんは頑固オヤジ共だな。
大木は「冴え冴えと」の表現を支持する。この辺が若手とベテランの言葉の捉え方の違いだろうか?季語が俗に落ちているというのは摂津。季語は聖性を表す感じなんだな。このへんは勉強になる。「と」が悪いというベテラン勢。説明的だという。このへん厳しいな。岡井は「女中」という言葉が差別的で古臭いという。でも旅館だからな。「中居」というのも可笑しい。むしろ「女中」で女の中でもの意味も含んでいるのではないか?女将の気品とか、これは挨拶句だよな。だから即興性の句なんだ。岸本の句だった。若手は何も言えないな。
これは面白いと思うが「御嶽爺」はベテランは取らんだろう。有馬、摂津、川上(編集者)。むしろ「御嶽爺」の語感の悪さに岸本、小澤が反応している。有馬は写生句だという。実景的な感じか?藤田はこういう俳句が嫌だという。大正時代から作られている?別にそれがなんでいけないんだ!もっと今日的言葉を使えと?だって爺さんは今日的でも爺さんだよな。
三橋は地名を入れ替えればいくらでも出来るという。でもこれも挨拶句なんじゃないかな。「御嶽」の挨拶句と捉えると面白いって、褒めているのか?岸本作。そんな感じだった。岸本は挨拶句みたいなのが多いな。
これはありそうな句だな。「円周率」が上手いでしょうみたいな。岡井、小林、川上が選句。プロ俳人は選ばないよな。岡井は「橋冷えて」が彼岸と此岸の境界を感じさせるという。橋はそういうイメージが付きすぎているようにも感じるが。有馬も付きすぎと言っていた。「円周率」が当たり前すぎると。「円周率」が類想が多いという。確かに理系の俳人のイメージだった。摂津君でした。
「溪」はさっきと同じ作者か?岡井、小澤、川上。小澤は奥山でこだまは当たり前だが墓場まで行ったのがいいという。彼岸の世界か?なるほど。岡井は取っているけど句がまとまりすぎだという。藤田だった。藤田さんはイメージが固まっているな。
数が説明的過ぎないか?実際に絵の句なのか?有馬、大木、岸本。挨拶句だという。岸本もメルヘンタッチがいいという。藤田は絵の寒燈が二つ三つは寒さを感じないという。むしろ春燈だという。厳しい意見だけど頷ける。藤田は絵の中の季語で処理してしまうと句が弱くなるという。寒さが絵の中だけになるということなのか?俳句は絵の中は季語としては弱いんだ。無季でもいいという。作者は岡井だった。このへんが俳人と歌人の違いなのか?
これは難しいからベテランだろう。三橋、有馬、岸本。寒靄(かんあい)が靄(もや)であることで霞(かすみ)とも違うニュアンスが出ているという。霞はどちらかというと明るい春の感じ。「谿(たに)を深こうする」が水墨画みたいだが。「いふべきか」が余計だというのは三橋さん。このへんは良くわからない。「寒靄」と言ってしまっているからいらないのか。岡井さんの作品。歌人は余計な言葉を付けたがる?短歌は徐々に膨らませていくというなるほど。俳句はスッパと言い切る。難しが勉強になる。
これはなぞなぞみたいで面白い句だと思う。岸本、小林、川上。ベテランは取らないな。小澤は自分でおもしろがってしまっていると。有馬は理屈の句だという。「離れ猿」が「離れざる」と掛詞になっているのではいか。冬毛ふさふさと。我はもう禿げているという自嘲の句なんだと思う。ベテランさんだな。三橋さんでした。
雪女郎は「雪女」の俗な言い方。小澤、小林、川上。これもベテラン勢は取らないな。女郎買いのイメージだからか。宿に失礼だよな。雪女郎を買うという発想が面白いという小澤。有馬・藤田は古いという。三橋も「雪女郎」を主題にすることが古いという。大木さんでした。メルヘンなイメージなのか?女性だから買うという言葉が使えるんだよな。男はなかなか使えない。
面白いけどやっぱ高度すぎるな。
『天の川銀河発電所』(トオイダイスケ)
俳句脳になっているから次やる人は厳しくなるかもしれない。
春の灯が動くな秋でもいいじゃないか?それに「灯」をともすが説明になっている。「ともす」は余計だった。実景なのかもしれない。希望を感じたいとか。そっか音韻的なんだ。
トオイダイスケは音楽家だという。音楽家の俳人って多いのかな?絵画的な俳人との違いか?
なるほど漫画的ではあるな。西山優里子という漫画家がいた。親戚ではないよな?
カ行の音韻だという。なんか平凡だけどな。春の方がいいのではないか?
NHK俳句
日記の方に書いてしまったが。古池で蛙の俳句を作ろうとするなんて初心者もいいところだろう。そこから入選までの距離が開きすぎて参考にならん。夏井いつきの俳句は類そうを避けるということだけだから競技俳句みたいな感じで好きになれないのかもしれない。ポリシーがないんだよな。一応写生というのがあるのか?
傾向と対策。木暮陶句郎さん、伝統俳句系の若手
高野ツトム。新興俳句系だけど、伝統俳句か?
堀田季何。最新のモードか?社会詠でもいいかも、国際派のような。
西山睦。「ホトトギス」系の若手かな。主婦俳句か?
そんなところを意識しながら、投稿。
今日はココまで。
あまり出来なかった。NHK俳句の投句と句会の提出で頑張ろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?