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【ジャック・リヴェット映画祭】デュエル
『デュエル』(1976/フランス)監督:ジャック・リヴェット 出演:ジュリエット・ベルト、ビュル・オジェ、ジャン・バビレ
現代のパリを舞台に、地上での生を受けるため魔法の石をめぐって太陽の女王と月の女王が対決するファンタジー。リヴェットはジェラール・ド・ネルヴァルの小説に着想を得て、ラブストーリー、犯罪劇、西部劇、ミュージカル・コメディといった内容の<火の娘たち>と称した4部作を構想し、本作はその“犯罪劇”にあたる。奇想天外なおとぎ話のような題材を挑戦的なフィルム・ノワールの要素を盛り込んで表現し、超現実的で詩的な美しさを達成した。決闘者の女ふたりに扮するはリヴェット映画の常連ジュリエット・ベルトとビュル・オジェ。
映画館が涼しくて眠くなる映画で、相変わらず良くわからないけど、欠落部分を想像力で埋める楽しさはある映画だ。わからなさは確信犯的で、奇想天外なファンタジーの世界だから登場人物の常人ならざる姿を楽しめばいいわけだった。あと斬新な映像とか。
この作品は、そんな中でも斬新なのは、カラータイマーを持った宇宙人のような女性が闘ってそこを剣で突かれると光る映像が良かった。特撮ものだったらそれほど珍しいとも思えないが、こういう映画では面白い。あとファッションが斬新。
太陽の女王と月の女王なんて言われても観ているときは全然話が見えなかった。尋ね人の探偵を依頼されたホテル・ウーマンが依頼主が殺されて、その殺したのが不倫関係にあった女だと思うのだが、そういう女の闘いの映画。ただ一方的にヤラレ放題なのが月の女王の方で、どっちが勝った負けたというのもあまり関係ないような。
ネルヴァルの小説『火の娘たち』が原作のようだ。積読で持っていたような。あとで読もう。