「直立猿人」で目覚める朝
Charles Mingus"Pithecanthropus Erectus"(Atlantic Recording/1956)
https://open.spotify.com/album/4kZ55sjjRKgCphjOmSMR7o?si=5OCdBiqxTguqet4P7L5Bhw
チャールズ・ミンガス - ベース
ジャッキー・マクリーン - アルト・サックス
J.R.モンテローズ - テナー・サックス
マル・ウォルドロン - ピアノ
ウィリー・ジョーンズ - ドラム
朝目覚めると蓑虫になっていた。なかなか毛布に包まって立ち上がることができないとこのアルバムをかけて起きます。今日から仕事初めの人も多いでしょう。生ゴミの収集が今日からなんです。うちの収集は朝一番に来るから、8時前出さないと間に合わない。早朝のゴミ出しが辛いのです。
"Pithecanthropus Erectus"「直立猿人」は、獣人である猿人が徐々に立ち上がって進化していく様を音楽で表現したものです。この進化論は間違っているらしいですけど。フロントの二人のサックス奏者、ジャッキー・マクリーンのアルトとJ.R.モンテローズのテナーが咆哮するジャングルサウンド。
このへんはエリントンの影響でしょうか。J.R.モンテローズは類稀なサックス奏者ですけど他ではあまり使われなかった。リーダーアルバムも何枚かありますがそれほど有名ではないですが、ここでの存在感は光ます。まっクリーンもいいけど、咆哮感では彼の方が勝っている。
あとドラムがまだミンガスの参謀役のダニー・リッチモンドではないですね。初期のミンガスで実験的なジャズを試みた頃の作品。その中でも革新性では一番のアルバムですね。
続く「フォギー・デイ」も霧に包まれたサンフランシスコのゴールデンブリッジを描写してます。渋滞のスモッグの描写なのですね。
エリントンの他にストランビンスキーの影響も語っている闘将のイメージが強いミンガスです。本当は繊細な部分があるのです。